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本棚はワインセラー

本が好きです。
読むのも勿論なのですが、
私は多分、
”本を買って本棚を充実させる”
のが好きなんだと思います。

私の部屋はいわゆる積読だらけ。

本棚がパンパンになって
重さでひしゃげて
新しい本棚を買う繰り返し。

一人暮らしの部屋のため、
本棚を買い足すことが難しい...
実家の本も持ってきたいのに。

まだ読んでいない本が大量にあるのに、
次々と本を購入することに、
親から色々と小言を言われたものです。

でもね。

本棚はワインセラーのようなもの

発売当時、話題にもなった
「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」という本。

「本棚は、必ずしも読んだ本や
いつか読むつもりの本を
入れておくものではありません。
本棚に入れておくのは、読んでもいい本です。
あるいは、読んでもよかった本です。
そのまま一生読まないかもしれませんけどね、
それで構わないんですよ。」

「知識の保証みたいなもんですよ」

「ワインセラーにも似ていますね、
全部飲んでしまったら困りますね。」

『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』P382より

素敵だと思いません?
そうなの、全部読んでしまったら困るんですよ。
どんどん増えていっていいの。

自分で選んで、読んでもいいと思って
キュレーションした本が
常に目につく場所にあるという状態。

これはリアルに存在する紙の本ならでは。
電子書籍にはできない。

電子書籍は、新しい読み方が”追加”されただけであって紙の本の”代替”にはなりにくいんだろうな

ところで、自分は電子書籍も買います。
仕事で読んでおきたい本とか、ね。

それって裏返せば、
自分の本棚コレクションに入れたくないけど
読んでおきたい本
でもあったりする。笑

私が本棚に入れておきたいのは、
見た時にランナップに満足感が得られる
ニンマリできる本たち。

それに近しい内容を書いていたブログがこちら。

A:何人かの学生さんが言ったんだよね。電子で買わない理由。
B:何だって?
A:電子で買ったら「本読んでますアピールができない」と。
B:……?
A:彼らが持ってる本見て、ははーん、って納得した。
要するに、「本」ってのは、周りに賢さをアピールするための道具なんだよね。「オレ、こんな本読んじゃってます」みたいな。

すごいわかるんですよね、この感覚…
私は他者へのアピールっていうより
自己優越感を満たすためのものなんですけど近い感覚。

すごい中二っぽいし、
かっこわるいんだけど
こういう感覚で本を買ったり読んだりしている人って
結構いるんじゃないのかなあ、と思う。

**電子書籍は、現状ニンマリツールにはなり得ない。

だから新しい本の読み方であって
代替にはならないんだよなぁ、とつくづく思うのです。**


**ということで、私は今日も本を買い続けます。

本棚充実のために。
私のビオトーブを豊かにするために。
**


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