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気候変動との戦い⑥

こんばんは。「気候変動との戦い」ということで、NewsPicksの記事「大富豪 VS 気候変動」を読んでその内容と感想をまとめています。今日は最終日ということで、天気と気候変動について書いていきたいと思います。これまでの5回は海外の企業に関する内容が多かったのですが、今日は誰もが名前は聞いたことがあるであろう民間気象会社最大手ウェザーニュースの気候変動への取り組みをみていきたいと思います。

さて、そもそもウェザーニュースは何で利益を上げているのでしょうか。収益源には、個人向けと法人向けという2つの方法があるそうです。まず個人向けをみていきます。読者の中にも使っている人がいるかもしれませんが、ウェザーニュースのスマホアプリはかなりきめの細かい情報を提供しています。これは気象庁のホームページなどで見ることのできる情報と比べて多くの人にとって需要のある情報です。また、月額110円〜480円のサブスクリプションによって、より細かい情報を受け取ることもできます。このような個人向けのサブスクリプションと広告収入が同社の売り上げの4割を占めています。一方、残りの6割は法人向けで、船舶や旅客機の安全な航行のための情報を提供しているそうです。

そんなウェザーニュースが今取り組んでいるのが、気候変動ビジネスです。気候変動に伴って10年後、20年後の企業経営に伴うリスク等の情報を提供するプラットフォームを立ち上げるということです。これは、2016年に「気候変動関連財務情報開示タスクフォース」(TCFD)が行った提言により、気候変動への取り組みが「ボランティア」ではなく「経営指標」になったことで、多くの企業で気候変動に伴う正確な情報を得る必要が高まってきたことがきっかけだそうです。

記事で紹介されていて面白かったのが、北極海航路の事例です。実は温暖化によって北極海の海氷面積は減少しています。今まで使えなかった北極海航路が使えるようになったことで、新たなチャンスが生まれつつあります。ウェザーニュースでは、北極海の氷の情報なども船会社に提供していくことを目指しています。気候変動が新たなビジネスチャンスを生みつつあり、ウェザーニュースが提供する情報への需要は今後もなくなることはなさそうです。

記事のまとめは以上になります。6回書いてきて、自分自身、気候変動の現状と今後について多くのことを学べたのはとてもよかったです。世界は様々な分野が複雑に絡まり合っているからこそ、一見気候変動に関係しないように見えても、実は気候変動対策としてかなり効果があるようなこともたくさんあるのだと改めて感じました。気候変動への取り組みと経済成長の両立が難しいという話は、今までのやり方では正しいかもしれないけれど、今後は必ずしも正しくはないと思います。テクノロジーの進歩や資本、人々の意識など多くの土台が必要ではありますが、個人的には、これらについて記事を読む前と比べて楽観的な見方が強くなりました。もちろんまだまだ多くのハードルが出てくるかと思いますが、まずは、持続可能な世界を作りあげるという目標を多くの人々が共有し、協力し合える雰囲気の醸成が進んでいくことを願っています。

読んでくださった方、ありがとうございました。

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