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戦争ニュースに思うこと

TVで悲惨な戦況を目にするたび、ざわざわとした不安に襲われている人多いと思う…いつもと変わらぬ生活を送っているのが不思議。この生活はとっくに砂上の楼閣かも、の考えがよぎりつつも…やはり自分の身に直接災いが降りかかってくるまではどこか非現実的で。はらはらどうにかしてと願いつつ、どうにもできず。
日本は戦後の50年くらい、基本、未来を楽天的に捉えるムードだった。戦争からの再興を目指すため、世界の多くの国が好景気でもあったし。
もちろん、いつだって世界のどこかで、紛争があった。けれど、その都度世界中の英知が集まり対策されていくから、局地的なものに抑えられ、全世界への波及とはならない、遅々としていても紛争解決へと進んでいく。そう信じじこんでいた。
その上、日本は憲法第9条があるから、戦争は絶対しないんだーとも。授業で習ってきたし、それは言うまでもないことだと。その安心感それはそれは大きかった世代です。憲法改正を堂々主張する政治家が出てくるとは、ちっとも想像してこなかった。
高校生の頃、イギリスのアニメ映画「風が吹くとき」を観たことがある。田舎に住む仲良い老夫婦の物語。ある日突然核戦争が起こり荒廃する。けれど、“きっと政府軍が助けにくるはず”と、忍耐強く待ち続ける二人。いつまでたっても誰もやってこず静かに死を待ち続けるだけ…。妻の台詞、「ヒトラーだってそんなに悪い人じゃなかった」(というような意)が、けっこう衝撃的です。
ヒトラーがもし核兵器を持っていたら、躊躇なく使っていた気がするけど。そう、原子力が実用化してないときは、まだ、こういう不安“だけ”はなかったのだ。
原子力があろうがなかろうか、戦争が残酷なことは変わりない。いがみ合う国同士でも、戦争だけにはならないように。それは多くの人々の一番強い思いなのに。
テレビアニメ「ユーリ!!!on ICE」の劇場版ますます実現が遠くなったな…世界中のフィギュアスケート選手が競い、政治的対立、民族差別などがないユートピア世界だった。人気のキャラ二人はロシアの選手でロシア描写が多く、他にもロシアの魅力的キャラ満載だった。この作品の“おそロシア”は、心からのリスペクトの言葉でもあった。
昔20代の頃(1980年代)、シベリア鉄道で旅した友人に、ロシア土産としていくつもバッチをもらった。気に入っているけど、つける気分になれず悲しい。
日本で暮らすロシアやウクライナの人、この地に関係した飲食店のことを守る…ことは、私にも何かできることがありそう。自分の良心と良識にに自覚的でありたい。それが今とりあえず、強く思うこと。

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