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股関節や膝が生活の質を支えるー結局は筋肉量維持

私が足の健康に強く関心があるのは、乳児の頃、股関節脱臼だったことが関係しています。もちろんそのときのことは記憶にないけれど。
当時私はずっとギプスをはめていたそうで、その姿があまりに痛々しく、祖母はよく「そんなもの外してあげればいい」と言っていたらしい。母は、それに反対して、私の将来の歩行に関わっているのだからと頑張った…感謝です。
大人になっても股関節の手術をしなくてすんだのは、このときのギプスが効いているんじゃないか、と素人考えで思ってる。もちろん、病気は人によってケースバイケースだし、ギプスをつけない治療もけっこうあるようだし、ほんとのところはわからないけれど…これから、私の股関節がまた悪くならないとも限らないしね。
40代の頃、新聞で、高齢者の歩行についての健康記事を読みました。「股関節脱臼を経験していた者は、年をとってから歩けなくなる可能性が高い」…それ以来、足の健康には結構気を配っているのです。そのわりには、運動不足と指摘されそうだけど。
数年前の冬に、膝がなんか痛い、と感じたときは、すぐに整形外科へ行きました。予想どおり、高齢者にありがちな、軟骨成分が少し減ってきている症状だった。それ以来、常に気にしてる。少しでも違和感があったら同じ整形外科へ行きレントゲン。膝の状態にはそれほど変化はなかったけれど、O脚は少し進んでいるとのことでした。そうか…。
ときどき、腰が曲がり蟹股で歩くお年寄り…男性より女性が多い気がする…を見かけます。将来的には、私もそうした歩行になるだろうなあ、と思う。覚悟してます。不自然な歩き方に変わったとしても、それでも自分で好きな場所に行ける、というのはかなり生活の質がいいこと。
高齢者と一言で言っても、60代、70代、80代と、身体状態はかなり違う。
先日、朝日新聞で樋口恵子さんが、実感としての高齢者の身体の具合について述べていた。高齢者の入り口では、つまずきやすくなりすぐ転ぶというのがある。そして、90歳近くになると、つまずくものがなくても、ただ立っているだけでもぼーっとして倒れることがある、のだそうだ。ヨロッオタッとしてしまう年齢になるのだ、と。
怖っ…だけど、逃れられないことなんだね。
誰だって、好きで老いるわけでも、病気になるわけでもない。でも、その下り坂加減は、できるだけ緩やかなものにしたいものです。
なるべく(私なりには)動いて、(頑張りすぎない程度に)筋肉量維持を心がけてます。

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