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オススメの児童養護施設漫画

今期ドラマ「ファイトソング」第3話から追いかけてます。Tver有りがたいね。主人公が児童養護施設育ちということで思い出した。それは「りさり」さんのweb漫画。
ご自身の体験が漫画になっている。雑誌連載されてたり単行本出版されたりしてて、横浜市立図書館、町田市立図書館にも「いつか見た青い空」が、入っています。
ある方がネットのレビューで、‘’イギリスの寄宿舎のような雰囲気‘があると書かれていて同感。繊細な心情を描きつつ子供たちが生き生きとしていて、どこかユートピア的に感じる。絵柄が可愛くて素敵で、とてもいいです。
児童養護施設、というと、辛い場としてのイメージが強すぎる。「学校」や「職場」は、場所によって差が大きくまたどの面からスポットを当てるかで、まったく違った描き方になるってことは、みんな承知済み。
学校がすごく楽しくて良い場だった人もいれば、悲惨な思い出しかない人もいる。その多面性を分かって上で、様々な映像作品や文学を楽しむ。そのどれもが、まったく嘘の世界ではない。
「家庭」だって「児童養護施設」よりはずっとまし。家庭が円満で安心な場だけではないよ、という描き方は、かなり受け入れられている。
「児童養護施設」で育った人も、そこが温かい場であった人もそうでなかった人もいる。だけど、概してかわいそうがつきまとってしまう。その「かわいそう」に対する反発を捉えつつ、某政党のHPでりさりさんの作品を紹介しています。りさり「君とうたった愛のうた」(公明党)【アンチ公明党の人も文がとても良いのでご一読を】。
りさりさんは、児童養護施設を離れて親戚の家で育ったときのことなども、漫画に描いています。意地悪おばさんも、この絵柄だと読めてしまう。いるよね世の中にはこういうびっくりな意地悪な人。
親戚の家にお世話になっていたときのエピソードで、おばさんがなかなか必要なお金をくれず、後から姉を介して渡される、というのがあります。その一緒に暮らしているお姉さん(中学生くらい?)が、さり(りさりさんの分身)に“お金をもらえなかったときは(自分が気に病まず)そのことを直接先生に言えばいい””大人のことは大人にまかせればいい”“大人は私たちに教育を受けさせる義務がある”“私たちには教育を受ける権利がある”というようなことを伝える場面がある。聡明なお姉さんだって、それを教えてくれた大人が必ずいたはず。それが、まわりまわってこの姉妹を救った。
学校教育で、教師が子供たちの権利を教えるって大事です。

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