見出し画像

達成感でいっぱい

「遠足」とかけまして、
「歌もいいけどおしゃべりもいい」と解きます。
その心は、とーくまで。
#遠くまで
#トークまで


次女の高校で遠足がありました。

遠足といっても、なかなか大変なもので35キロ以上を歩く、この高校の伝統行事のひとつです。

この高校、実は自分も通っていた学校です。
そしてこの遠足は、自分が高3の時から始まったものなのです。

当時の校長が、山梨県のある高校で毎年100キロ歩く行事があると聞いてきたらしく、それに感化されて始まったのでした。

自分達が歩いた距離は42.5キロでした。
フルマラソンよりもちょっと長い距離です。

ゴールは学校でしたが、スタート地点は42.5キロ離れた砂浜、その場所まで早朝な親に送ってもらい、スタートです。

運動部は走るように指示が出ていたようです。
しかし、ほとんどの生徒は歩きます。

初めのうちは友人達と談笑しながら歩きますが、気がつけば話し相手が変わっています。
追いついたり、追い抜いたり

途中のチェックポイントでは教師や協力者の保護者が立っていました。

何時間かかったかは全く覚えていませんが、空が少し夕焼けのころだったような気がします。
お弁当も途中で食べたんでしょうが全く覚えていません。

でもその距離を完歩した、ということは嬉しかったです。
達成感でいっぱいです。
学校からは駅までまた歩き、電車に乗って帰宅しました。

次の日の筋肉痛は大変なものでした。

卒業後25年経ち始めての同窓会が開かれました。
当然、その遠足のことが動画で紹介されます。
みんな「ああ〜!」と各々の感想を言い合います。

同窓会の司会者は2つ下の後輩で、地元テレビ局の人気アナウンサーです。

「この遠足、先輩の皆様は1回でしたが、自分達は3回歩いたんですよ。」

確かに!
会場に笑いが起こります。
このコメントはさすがプロのアナウンサー。

それにしてもまだこの過酷なイベントが続いていることに驚きです。
でも、第1回の時の生徒だということもちょっと誇りだったりします。

体力的にも大変ですし、きっと嫌々参加した生徒もいたことだと思います。

それも含めて青春の1ページ。

ゴールの時、ちょっと泣きそうになったことは今まで誰にも話してません。

次女も6時間半ほどで無事完歩。
帰り道は、疲れたと言いながらもハイテンション。
きっと達成感でいっぱいなんだろうな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?