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『ホテルローヤル』読了

「ホテル」とかけまして、
「レモンの解説」と解きます。
その心は、すいーとあります。
#スウィートルーム
#酸いー
#そもそもレモンの解説ってなんだよ

桜木紫乃さん『ホテルローヤル』読了しました。

「ホテルローヤル」というひとつの場所が常に焦点になり、さまざまな人間の内面が深掘りされていく短編集。

中には「ホテルローヤル」の名前が出てこない話もあるが、読者には完全に繋がってしかもキーポイントになるものも。

登場人物がまさに老若男女、千差万別でしっかりと描き切れていて、純文学と言われるものををもう一度見直したくなった作品。

でもこれ、直木賞受賞作なんですね。

芥川賞が「純文学」
直木賞が「大衆文学」
なんて区別されてますが、もはやその垣根はないに等しいのかもしれません。

竹村りゑさんというアナウンサーの方がいます。
その方が以前ラジオで純文学と大衆文学の違いについてご自身の考えを語っていました。

哲学する純文学、学ぶ大衆文学。

この言葉が自分の中でとても腑に落ちました。
それ以来、読書する時はいつもこの言葉が頭にあるようになりました。

しかし、いつもそんな区分なんて考えずに読み終わることがほとんどです。
純粋に読書を楽しんでいました。

ただ今回は、その言葉が頭から離れることがない作品でした。
芥川賞受賞作品と勘違いして読んでいました。

奥が深いです。
#語彙力のなさよ

久しぶりにまとまって読書できました。
やっぱり読書は楽しいです。

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