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山道を歩く

「山道」とかけまして、「クラウドファンディング」と解きます。
その心は、しっかりとリターン(帰り道)も考えておかないといけません。

造林事業の現場確認という自分の担当とは思えないような業務をしてきました。

何故自分のいる部署(総務部門)がその担当なのかよくわかりませんが、遠い昔の市町村合併の際に有耶無耶に押し付けられた業務のような気がしてたまりません。
合併しても50年以上経過しているのにいまだに旧町村のわだかまりが残っているようです。
その地区は特に過疎化が進んでおり、唯一あった小学校も10年前に閉校になりました。

今日はその地区が管理する山林を地元の方々と一緒に現地視察でした。

かなりの山奥まで林道を車で行き、途中で止めて歩いて横道へ。
そこには樹齢60年から70年の杉が植えられた造林が。
昨年、伐採し、今年度新たに植樹した箇所などを見て回ります。

自分は山の中の境界線なんて全くわかりません。
しかし、この地区の人たちは、「ここからが何々が管理している林」とかすべてを把握しています。
林業を営んでいる方なら当然のことなんでしょうが、もはや特殊能力としか思えません。

今の時期、クマとの遭遇を恐れながらも一行は山道を進みます。
山道にはイノシシの足跡があります。
クマよけの鈴を鳴らしながら歩きますが、どことなく不安でした。

結局、遠くの方でイノシシが駆けて行ったくらいで何もありませんでしたが、野生動物への不安と、その地区の方々への気遣い、そして久しぶりの山道歩きでもあったので割と疲労感が残りました。

それでもやっぱり山歩きは気持ちいいです。
一応、元山岳部ですので。

約2.1キロ、高低差100メートルの短い山歩きでしたが、皆さんと一緒に山道を歩いて、何となく打ち解けられたような気がします。

それにしてもクマと遭遇しなくてよかった。

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