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自分がラジオに対してできることは何なのか

6月に2つの民放ラジオ局が閉局したニュースを見た。

新潟・FM PORTが閉局したのは、当時ニュースで目にして知っていた。だけど、愛知のRadio NEO(InterFM NAGOYA)が閉局したのは初めて知った。「民放ラジオ100局」とつい最近まで言われていたような気がしていたのに、そのキャッチフレーズも聞くことができなくなったのだ。

ポッドキャストなどで、今また音声コンテンツが注目されている。radikoで全国のラジオ局の放送が聴けるようになってから、ラジオもまたこれから盛り上がるな。そう思っていた。
radikoを利用するユーザーが増えていたり、広告収入が下げ止まったりということも雑誌で見たような。そんなニュースもありながら、一方で閉局してしまうラジオ局もあるのだという事実は、ラジオ好きには辛い。

今後、ほかのラジオ局が倒産する可能性はある。特に地方では、地元経済が活気を失えば、広告が減り経営に直接影響する

ラジオ局の主な収入源は広告費なので、記事にあったこの指摘も分かる。広告を出してもらっても、効果が出なければずっと出してもらえるわけではない。加えて昨今のこの状況だ。多くの企業が生き残るには体力勝負を強いられるのだと思うと、様々な要素が重なって体力が尽きてしまったのかと、察する部分もある。

リスナーのひとりとして、スポンサー企業の商品を購入したり、地元経済に積極的に貢献したりしていれば状況は違ったのか。

記事に載っていたリスナーの方の言葉に、しみじみと共感している。自分は、新潟や名古屋のスポンサー企業の商品を定期的に買うことは考えにくい。生活があるから、経済に貢献するというのも限りはある。それでも例えば、自分の地元である福岡のラジオ局が、もし経営の危機に瀕したら、微力でも協力できるか考えると思う。

今、全国のラジオ局の放送が聴ける中にあって、地元のラジオ局はもちろん、いろいろなラジオ局に対してできることは何か。
めちゃめちゃ当たり前の結論に行き着くけれど、まずは放送を聴くことだ。1日の中でラジオを聴く時間は限られている。さらに、好きな番組をずっと聴いていれば、様々な番組を聴く機会はさらに無くなる。その時間を少し使って、全国のいろんな番組に触れる機会を、今まで以上に作っていきたい。

そして、それを発信することだ。別に自分の発信するものに影響力など無い。けれど、自分が発信したことに引っかかりを覚えて、その番組を聴いてくれる人がいるかもしれない。
番組にメッセージを送ることもひとつの手段かな。離れた場所でたまたま聴いたリスナーの声は、番組にプラスにはたらくのかも。

自分がラジオを好きだからという気持ちが過分にあるが、やっぱりラジオはいいものだと思う。楽しさはもちろん、災害時にはラジオで情報を収集するなど、ラジオの役割は生活において重要な部分を担うときもある。
閉局ということ自体は、状況を鑑みれば避けられず、仕方がないものなのだろう。それでも、ラジオという文化・機能・役割がなるべく無くならないように、微力でもできることを考え、行動していきたい。

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