見出し画像

駅前の風景

早朝、博多駅を通ってオフィスへ向かう。博多駅の前には広いスペースがあり、週末や季節ごとに期間を設けて、イベントが催される。
新型コロナウイルスの影響から(在宅勤務で全く状況を知らないときはあるものの)、おそらく4ヶ月くらいは何もイベントが開催されていなかったはず。

今朝その広場を見ると、トラックが停まり、鉄骨や机などの資材が持ち込まれていた。ずっとイベントが開催されないのも寂しいけれど、初めて開催に踏み切るイベントは勇気がいるだろう。と考えていた矢先だっただけに、ちょっと驚いた。

何も情報を知らなかったから、どんなイベントが行われるのか気になった。飲食関連なのか、どこかの市区町村のPRなのか、子ども向けのものなのか。想像しうるのはそんなところだった。

夕方、仕事終わりに駅へ向かうと、イベントはまだ続いているのか、設営されたブースが残っていた。
進学フェアだった。
おそらく参加している各大学の資料などを入手できるものだったのだと思う。資料を手に入れるだけであれば長い時間一定の場所に留まるイベントではない。基本的には高校生が対象で、パッと見て気になった人が誰しも立ち寄るようなものでもないと思う。ある程度状況を想定できるものだったからこそ、開催されたのかもしれない。

プロスポーツや大きな施設でのエンタメ関連イベント、徐々に観客を入れて開催されるものもあれば、まだまだ延期・中止が続くものもある。それは決して大きいとは言えないようなイベントも同様だ。
今まで毎週末のように、また決まった期間にイベントを行っていた福岡の広場・スペース・公園は、まだまだその再開には時間がかかりそうだと思っている。最初に再開することになったイベントはかなりの勇気がいるだろう。

今日の進学フェアは、第一歩になるのだろうか。いろいろなイベントを無理にでも再開して欲しいとは思わないけれど、駅前に少しだけイベントをするあの風景が戻ってきそうな感じがした。

状況は改善に向かうどころか、どんどん油断できないものになっている。根気強く、福岡のそこかしこでイベントが行われる活気が戻ってくることを待ちたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?