TOEIC900までの道のり#4(リーディング、なぞり読み、英語を英語のまま理解する)

気がつけば、このシリーズも4回目です。今回はリーディング、特にpart7についてです。part5は知らないと解けない問題もあり、試験中に諦めざるを得ない問題もありますが、part7はそういった問題は少ないですし、高得点を目指すためには、part7でどれだけ点数を稼ぐか、それが重要ですね。

時間制限がなければ満点を取れる実力をつける。

まずは一回時間を気にせずにpart7を解いてみましょう。満点を取れるでしょうか?良くわからない箇所はなかったでしょうか?

TOEICで使用される単語、文法知識は決してハイレベルなものではありませんし、ある程度の基礎ができていれば、あとは時間をかければ解ける問題が大半です。それでも時間制限があるために「最後の問題まで到達できなかった」、「急いで読んだために正確に理解できなかった」ということが起きます(私がはじめて900を取った時も最後まで終わりませんでしたが)。

TOEICは出題傾向や論理展開が似ている問題が多いため、精読しなくても、慣れ、テクニック解ける問題も多いですが、一週間後に試験が迫っているのでもない限り、まずは時間を掛ければ、満点近く取れる実力を身につけましょう!単語、文法の勉強法について過去記事を参考にしてください。

精読力の向上=速読力の向上

この二つは別々に考えられることが多いですが、基本的には同じ力と考えてよいと思います。どれだけ早く読んでも、中身を理解していなかったら、それは読んだうちに入りません。飛ばし読みをするにも、飛ばし読みをする部分の単語、文意を理解していなければ、それはただの「当てずっぽう」でしかありません(TOEICの場合、ストーリー展開が似ているので、それでも問題自体は解けることも多いですが)。毎回書いていますが、理解度が高い文章をと見上げていくことが重要です。3割しか理解できていないセンテンスを10個積み重ねるより、5個でも7割理解しているセンテンスを積み重ねた方が、全体が理解できているということはよくあります。

精読力を伸ばすために、文章構造を把握し、文意を理解するトレーニングを重ねていくと、英文の処理速度が上がりますし、飛ばし読みをするときにも、飛ばし読むべき箇所について勘が働くようになります。まずは、時間を掛ければ全問正解できるようになりましょう。不正解の箇所があれば、単語力が不足しているからなのか、文法、構文知識がないからなのか、ケアレスミスなのか、理由を特定して、弱点を克服しましょう。

文頭から読むコツ:『なぞり読み』のススメ・英文を指でなぞりながら読んでみよう

私のnoteではめずらしく、コツ、tipsの紹介です。『英文の下を指でなぞりながら読む』、それだけです。返り読みせずに読む訓練として、そしてリーディングスピードを上げる練習として非常に有効です。私たちは日本語を文頭から読んで理解しますよね。当然ですが、これは英語も同じです。文頭から読むように設計されています。ただ私たちが慣れないだけで、文頭から読んで理解できないわけがありません。そして文頭から読むように設計されている以上、文頭から読んだ方が効率的なはずです。(なので、指は左から右にしか動かしてはいけません!)
これを繰り返すことで、次第に前から読めるようになってきます(似た方法として『スラッシュリーディング』のように、スラッシュを入れながら読み進める方法もあります)。冒頭から英文を処理する訓練は、リスニングにも効いてきます。

『なぞり読み』で指を動かすスピードを調整することで、リーディングスピードのコントロールも可能になります。TOEICのリーディングパートでは、一般的に150~200wpm(一分間に150~200字読むスピード)が求められるとされています。このスピードで一回文章をなぞってみると、本番で求められるスピード感がイメージできます。このスピードで読めるようになるまで読み込みましょう。

速読のコツ:アタマの中で和訳しない

英文を読む際にアタマの中で日本語訳しないことも速く読むコツの一つです。帰国子女の方など、ネイティブに近い方は違うかも知れませんが、少なくとも、私のような純ジャパの思考回路日本語の言語体系に合わせて出来上がっていますし、日本語を排除して何かを考えることは不可能だと思いますが、それでも英語を英語のまま読もうとしているうちに、だんだん、英語⇔日本語の処理スピードがあがり、次第に英語でインプットした情報(イメージ、概念)を、日本語の器に入れる作業を行うことなく、イメージ、概念のまま扱うことができるようになります。『英語を英語のまま理解する』といえばわかりやすいでしょうか?これは決して特別なことではなく、訓練すれば誰でもできるようになります。

問題をやりっぱなしにしない

私自身、問題文のストーリーを覚えてしまっており、解きなおす意味がない(そして、何より面倒くさい)と思い、問題を解いたあとは答え合わせのみして終了、ということが多かったのですが、一回試しに復習してみたら思った以上に得るものが多く、それ以降、間違った設問があった文章については復習するようにしました。間違った問題だからこそ、復習するとしっかり頭に定着します。私同様に、解きっぱなし、という人が多いのではないでしょうか?ぜひ一度、復習してみてください。

今回で一通り勉強法について紹介しました。あとはやるだけです。part別の攻略法についても機会がくれば書きたいと思います。何度も書いていますが勉強すれば絶対に結果はついてきます。気持ちを強く持って頑張っていきましょう。

ではでは。

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