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中国生活で感じたこと♯19(国慶節)

本のニュースでも取り上げられていましたが、中国は10月1日から8日まで国慶節休暇と呼ばれる長期休暇でした。
 
以前にも書いたことがありますが、中国の休暇制度はやや独特です。連休前後の土日の片方を出勤日として、長期連休を作ることがあります。なので8連休と言いつつ、実際に休みになったのは4日間しかないのです。年間を通しても、休日は日本の半分以下しかありません。ただ中国の場合、所定日数以上の有給休暇の消化がほぼ義務になっています。そういった意味では、年間トータルの休暇日数という意味では日本とトントンかも知れません。
 
中国には今回の国慶節、春節(旧正月)という、2つの大きな休暇があり、大量の中国人が海外旅行に出かけるわけですが、残念ながら今年はそういうわけにも行きません。そうなると必然的に国内の観光地が盛り上がるわけです(公務員が省外への旅行が禁じられていたり、学生も省内にいることが求められたりなど、色々制約も大きかったようですが)。
 
余談になりますが、日本でやっていたGo to travelですが、あれは「平日縛り」または「平日の場合は特典付き」、とかにできなかったのかな?なんて思ったりしました。密を防止するというコロナ対策の側面でも有効だと思いますが、ホテル業、観光業の経営効率化にも繋がりそうです。

私が学生時代、スキースクールのインストラクターやホテルバイトで山にこもっていたときにも感じましたが、特に地方のホテルは土日と平日で繁閑の差が大きく、週末はスタッフが足りないし、平日は暇だし、いろいろ非効率的だなぁ、と思った記憶があります。旅行者を平日にも分散できればみんなハッピーですよね。
 
というわけで、私は湖南省にある張家界という観光地と遼寧省・大連に行ってきました。
張家界は、映画アバターのモデルとなった場所とも言われている場所で、その風景はすさまじいものがありました。グランドキャニオンも壮観でしたが、緑が溢れている山々にはまた違う良さがあります。一見の価値ありです。悩んでいる人はぜひ!(湖南省というのは辛い物が有名で、火鍋などが人気ありますが、お腹が弱い私は、普通のチャーハン等を食べていました)

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大連は聞いたことがあるひとも多いとおもいます。日本も深いかかわりがある地域です。旧満州国があった地域で、満州鉄道本社をはじめ、歴史的建造物が沢山のこっており、いまだに活用されていたりします。中国で日本人が最も多い場所は上海ですが、住みやすさは大連の方が上という人もいます。高齢者の中には日本語を話される方もいたりしますし、日本料理屋もたくさんあります。一方、経済発展も急速に進んでおり、オーストラリアを思わせるような雰囲気の場所もあったりと、大変美しい街でした。
またウニ餃子がめちゃくちゃ美味しい店に行きました。なり期待していましたが、その期待を大きく上回りました。予約を取らない人気店ということもあり、パッケージツアーでは入っていないことが多いようですが、もし大連に行く機会があれば、ぜひトライしてみてください。大連なら東京からでも二時間程度で行けるはずです。

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これは旧関東都督府電信局です。
 

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シドニーを思わせるエリアもあります。何もかもが大きいですね。


近隣にある旅順にも行ってきました。日露戦争の激戦地であり、「坂の上の雲」でも描かれていた203高地にも行ってきました。日本とロシアが戦っていた場所でしかなく、中国人にとっては特に興味を引く場所ではないのでしょう。国慶節中とは思えないくらい閑散としていました(ちなみに当時203高地は、日露戦争前は206メートルあったものが、戦闘の結果203メートルになったとのことです。作中の「203!」の掛け声は??となりますね笑)。
私は「燃えよ剣」とか「竜馬がいく」と比較して“動きがない”坂の上の雲はそこまで思い入れのある作品ではなかったのですが(むしろ乃木希典が稀代の無能者とみられるようになった元凶だと思っています)、現場を見に行くと、またそれはそれで面白いものでした。歴史を知っていると旅行の楽しみもまた一段と深まりますね。

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以上、簡単な旅行雑記です。日本への帰国は出来ませんでしたが、国内旅行を楽しむことが出来た連休でした。行ったことのない場所で、色々なものを食べて、見て、感じること、感性も磨かれますし、旅行はこれ以上ない贅沢ですね。また、旅行の良いところとして「歩く」ということがあるとおもいます。歩いていると、いろんな妄想やアイディアが出てきたりしませんか?「歩く」ことの良さについては、また後日書いてみたいとおもいます。

ではでは。

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