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YOUTUBEと埋もれる才能について

Hi!こちらシャニムケーンロッド。今回は最近私のYOUTUBE事情についてお話します。みなさんYOUTUBEで普段何を見ていますか?YOUTUBEでは自分が見ているジャンルや好みの動画をおすすめされる傾向にあります。私はVtuberの他にもギター関連の動画をよく見るのでそういったジャンルがおすすめに出てきます。
エレキギターやアコースティックギターも持っているのでその道のアーティストが出てくるのですが、
最近ふとしたきっかけでピアソラの曲をクラシックギター用にアレンジして弾いている動画を見てハマってしまいました、、

みなさんピアソラはご存じですか?アストル・ピアソラ。アルゼンチンの作曲家でバンドネオン(形がアコーディオンに似ている)奏者。日本ではチェリストのヨー・ヨー・マがピアソラのリベルタンゴを弾いてヒットしました。その後も現在活躍中のバンドネオン奏者の小松亮太さんがよくピアソラの曲を演奏しています。

で、私がハマった曲というのがピアソラの"オブリビオン"です。英語表記でoblivion。これのクラシックギターアレンジなんですね~

クラシックギターというと、クラシック用とのイメージの方もいらっしゃるかもしれません。ギターというとエレキギターやアコースティックギターが多いイメージでクラシックギターはマイナー?
いえ、そんなことはありません!!!

界隈では前述のクラシックギターでピアソラの曲を弾いたり(もちろんバッハもね!)ジャンルを越えた挑戦が続いていますし、なんと海外では日本のゲーム音楽のクラシックギターアレンジも流行っていてファイナルファンタジーシリーズやニーアオートマタも出てきました!
凄いですね。世界的に見るとクラシックギターのジャンルはアーティストの評価される競争の場として認知されています。日本でもすでに活躍されている方も含めてクラシックギターがさらに盛り上がるといいですね!

              本題

ここまでが前座です(長い)このようにクラシックギターでオブリビオンを弾いているアーティストを漁っていた時の事です。
いやぁみんな上手いし曲のテンポも速いのもあれば遅いのもあってそれぞれのピアソラの解釈が自由で面白いしアレンジも何パターンもあってこだわりが凄い!
それに演奏だけじゃなくて照明、カメラの角度や台数。部屋を暗くしてみたりホールで撮影してみたり、、もうそれぞれがミュージックビデオのクオリティなんですね。

そんな中見つけてしまったんです
「Filip Zelezny」という"ヤツ”を
パッとサムネイルを見たときタイトルは【oblivion】。しかし他のアーティストと比べて映像をいじった痕跡がなく私は
「撮って出しかな?これはアマチュアがよくやる記録映像として練習風景をYOUTUBEに上げたやつだな」と、そう思いました。
それに見た感じ持っているギターはクラシックギターに見えるのに構え方はアコースティックギターの位置だし。(クラシックギターの構え方はアコースティクギターの右のふとももに置いて構える(エレキギターと同じ)

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ではなくて

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左のふとももに乗せるか、このように体の真ん中に置いてやや立てて構えるんですね。)
とにかく私には彼が変に見えた。普段の私ならそこでサヨナラですが、その時は少し見てみようか、そんな気持ちになりクリックしてしまったんですね。

すると、、なんだこれ上手い!右足を組んで右太ももに乗せてアコースティックギターの位置、、それではクラシックギターでは指版(指を押さえる所ね)が見えんだろう、、、と思っていたら
ほぼ指先を見ていない!弾きなれた様子でそのオブリビオンは速めの速度で要点を抑え、活き活きと進んでいきあっという間に動画は終了。
私は気が付けばいいね!ボタンを押し彼のチャンネル登録をしていた。

後でわかったことだが彼の持っているギターはフラメンコギターらしい。フラメンコギターはクラシックギターに形状が似ているがボディが薄く、右足を組んで右太ももに乗せるスタイルがあるらしい。

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こんな感じで


そう、ただの私の勉強不足だったのだ。
彼は他にも"きちんとした"伝統的な曲も弾いている立派なアーティストだったのだ。ただ見せ方に注意を払っていなかったりやや不愛想なだけで、、



そのFilip Zelezny氏の素晴らしい最新バージョンのオブリビオンがこちら


見た感じ普通じゃない。通常のアーティストなら「oblivion arr.by○○ 」みたいな感じでアレンジした人や演奏者である自分の名前を入れるのに、、なんだバスルームエディションって!
かたわらには飲み干したワイングラスが置いてあるし、、、
あなたならこの動画クリックしますか?
ひとたび動画を覗けば中身はおふざけ一切無しの入魂のオブリビオンが待っていますよ?
彼のチャンネルの動画のコメント欄(他の動画を含む)にはすっかり彼の虜になった視聴者がコメントを寄せていて
「アメージング!」
「グレートパフォーマンス!」
「動画を上げてくれてありがとう!」
など賞賛が並ぶ。
、、なるほどバスルームなら反響があるしリバーブ効果を上手く使っているわけね。とてもクレーバーで合理的な計算がされているのね。

しかしこのバスルーム動画の視聴回数は317回Filip Zelezny氏のチャンネル登録者数は269人(6月4日15時25分現在)

おかしくない!?これだけのクオリティのパフォーマンスで明らかに満足感があるのに!!(あくまで私の主観だが)

これほどの素晴らしいアーティストに巡り合えてYOUTUBEに感謝する一方、
これほどの才能が埋もれてしまっていることにYOUTUBEの恐ろしさを感じてしまった。今日はそんなお話。

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