上司と飲み会に行きたくない理由を考えてみた。
コントロール欲求(Part1)で記事の中で書ききれなかった、
「② 上司との飲み会に行きたくない理由」を分解して考えていきます。
上記の前記事を読んでいただくと、理解が深まりやすいかと思います。
『飲み会はしたいけど…』
例えば、
自分の仲の良い友達や異性と飲みに行くと決まったとき、うれしい!楽しみ!と言った感情になると思います。
しかし、上司との飲み会には反応が分かれます。
ひとつはタメになる話が聞けるかな?といった気持ち
もうひとつはめんどくさいなあという気持ち
若い人であれば、職場の飲み会離れというものが増えてきているのではないでしょうか。
それなのに、コロナ禍では「オンライン飲み会」というものも出来て、主に若い人が楽しんでいたように感じます。
あくまでもこれは僕の印象でありイメージですが。
一緒に飲んで楽しいのは友人、同年代、異性の3パターンであり、
上司と飲むというのは、勉強や面倒という違うパターンの飲み会の内容の違いがあるのではないでしょうか。
『上司との飲み会が楽しくないのは脳機能のせい』
この記事のつながりである
で書いた「コントロール欲」と「コンフォートゾーン」が、上司との飲み会に行きたくない、職場での飲み会離れに関係してくるのではないかと思っています。
まず、上司との飲み会に行きたくない理由から考えていきます。
・飲み会代が高い
・お酒が飲めない
・上司や先輩から説教されるのが嫌
・プライベートの時間が削られるのが嫌
・二次会に行きたくない
・男性社員にお酌をしなければならない
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上記の理由を大別すると、
① 自分を優先したい
② 一緒に飲む人がめんどくさい
の2パターンに分かれると思います。(ここではお酒が飲めなくても参加しなければならないことを除いて考えていきます。)
①の「自分優先」ということに関しては自分も思うところがあるので、また別記事に書きたいと思います。
本題は②の「めんどくさい」理由が上司・先輩にあるということです。
なぜ友人とのオンライン飲み会は楽しめるのに、友人でなくなると楽しくなくなるのでしょうか。
一概に上司・先輩のせいにするのはどうなのかという意見もあるかと思います。
もちろん、上司・先輩のタメになる話や勉強になることがあるかもしれないと参加する人は、初めからこんなことは考えないでしょう。
しかし、飲み会という共通の内容なのに、楽しい楽しくないが決まるのは、一緒に飲む相手によって自分の気持ちに変化があるからではないでしょうか。
人間の脳は、自分が楽しいことは「またしたい!」と考えますが、
自分が苦痛と考えることに対しては「やりたくない・二度としたくない」と考えます。
飲み会を楽しくないと思っているということは、「飲み会=苦痛なイベント」と、自分の脳が認識してしまっているからです。
もし、上司・先輩との飲み会が楽しい!という認識になれば、若者の飲み会離れもなくなるでしょう。
ではなぜ、「飲み会=苦痛なイベント」になってしまっているのでしょうか。
その1つの原因として「上司・先輩のコントロール欲」が存在しているのではないでしょうか。
『説教のメカニズム』
前項では「飲み会に行きたくない理由は、一緒に飲む人間のせい」ということを書きましたが、
ここでは、「上司・先輩のコントロール欲」が「説教」につながるメカニズムを分析していきます。
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まず、日本の会社のほとんどは年功序列であり、上司・先輩の多くは年上であることが多いですよね。
そしてその会社のほとんどに「会社規則」のようなルールが存在しています。働く時間も、休憩時間も、休日も、場合によっては髪色まで「会社規則」で決められていたりします。
そして会社の社員は数十人から数百人と様々ではありますが、
必ずそこには社員をまとめる立場の上司・先輩が存在します。
社員をまとめるということは、社員をコントロールしなければいけない立場にあります。
教員と生徒のような関係ですね。
そして人をまとめる立場の人間は、「自分がコントロールしなければならない立場」にいるので、話すことや説教が多くなります。
自分のやり方に沿わせるためには、それを説明しなければなりません。
その過程で新しい考え方や違う考え方が出てくると、自分のまとめる立場として支障が出ます。
そのため、もっとこーしろあーしろと、説教のような話が始まってしまします。
これも教員が生徒に叱るのと一緒ですね。
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「しなければならない立場」と書きました。
これは「コントロール欲」がなく、さらに上の上司のために飲み会を思考停止で参加している上司も存在するであろうからこのように書きました。
しかし、人間は立場が変われば考え方も変わります。
自分のやり方で社員をまとめられているのであれば、「コントロール欲」の快感に浸ってしまっている可能性があります。
「全員俺の言うことを聞く」状態に陥ると、
他人の考え方や自分の経験に基づいた思考に固執していきます。
これを「快適なゾーン=コンフォートゾーン」と呼び、従来まで上手くやれてきたものを変えようとしなくなってしまいます。
例えば、
会社の体質が変わらない、従来のやり方を変えない、大学生の新入生歓迎会でのイッキ飲みがなくならない、理由はこの「コンフォートゾーン」に関係しています。
『原因は上司・先輩のコンフォートゾーン』
決して上司・先輩が悪いわけではありません。
この「コンフォートゾーン」のデメリットは「人間の脳は自らコンフォートゾーンを出ようとしない」というところにあります。
このデメリットが人間の脳から派生し、会社の体質、上司の考えをも同じコンフォートゾーン内に留めてしまっているのではないでしょうか。
脳がコンフォートゾーンから出たくないのは、我々若者も同じです。
繰り返しますが、決して上司・先輩の人間性が悪いわけではありません。
はっきり言ってしまえば、
「飲みにケーション」自体が「社会風潮・文化の作り上げたコンフォートゾーン」とさえ思っています。
その結果、「社員をコントロールしよう」「どうしたら社員が従うか」といったことを考え出してしまいます。
もちろん上司・先輩が一概にそうとは言い切れませんが、人間は年齢を重ねるごとに、頭が堅くなっていき、よりコンフォートゾーンから出ようとしなくなります。
年功序列が多い日本の会社ではしかたないことなのでしょうか。
それでも、コンフォートゾーン以前に自分の考えは正しい!正義だ!と考える人は多く存在します。
これを「正義中毒」や「正論ハラスメント」と言います。
これらは「コントロール欲」がとても強く、直接的な原因はこの人の存在になります。
これについてもまた詳しく分析していきたいので、別記事に回したいと思います。
『結論まとめ』
・飲み会離れは起きていない、離れていくのは相手次第
・上司は社員をコントロールしなければいけない立場にいる
・「飲みにケーション」自体が「社会風潮・文化の作り上げたコンフォートゾーン」
・「正義中毒」や「正論ハラスメント」をしてくる人は「コントロール欲」がとても強く、飲み会の楽しくない直接的な原因はこの人。
別記事にまとめることは3つです。順次書いていきます。
・自分を優先することについて
・「正義中毒」と「正論ハラスメント」について
・コントロール欲を使った「他人をコントロールする方法」
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