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死の匂い立つ生活をdo・live / Album 『DIARY KEY』 Base Ball Bear #BBB_DK

きらきら光る水面の写真がカメラロールに残っていた。外国で冬の海に入ろうとは思わなかったし、飲み込まれたら一大事なので見つめるだけに留めたのだが、さわれないからこそ眩しさは増幅し、どうしようもなく惹かれた。生身の実態を閉じ込めるのが写真なら、それを言葉にして遺すのが日記。そこにはちいさな死/詩がある。美化して想い出にしたくたって出来ない、生身のままで死んでいる気持ち。映えもイイネも気にしなくて良い自分だけの秘密。誰にも見せたくなくて、でも時々誰かに解って欲しくなって。

※追記:公開記念スペース配信で、do・liveとかドLIVEとかその他諸々は皆さんが陥りがちな言葉遊び沼です、といったコメントが小出祐介氏本人からございまして(心おどる方のdrive)深読みしすぎだよとあしらわれた訳ですが、言葉がたくさん出てきたこと、考えを巡らせたことはやっぱりおもしろかったので残しておきます。考察っていうか、こうだったら繋がるな〜みたいな。彼の解説を聞いてるといつも、こちらの考えすぎに笑えるし、あちらの考えられすぎに感心します。笑


Bが放つCとD

頭文字Bのバンドが長らくCをテーマにしてきた中、今作は『C3』に続き「喪失(からの新しい未来に成る)」をテーマにした実質的『C4』でありながら『DIARY KEY』とDを冠してみせたことで、死がCでありD(eath)でもあったことと、彼らがたしかに歩を進めていることに気付かされる。こだわってリリースする媒体が「CD」という妙。かつて実験的に3.5枚目のアルバムとしてリリースした『CYPRESS GIRLS』『DETECTIVE BOYS』でもCとDは対になっていた。この先C4は出ないのかもしれないし、出なくて良いんだろうなと思う。

個人的にはBase Ball Bear史上最も「解る」アルバムだった。これまでは物語/小説的な要素が強く、単曲ではまだしもアルバムについてはまるごとのフィクション性を楽しんでいたのが、今作はまさに私小説/日記の色が強く、随所に「こういう気持ちになることある」と共感するポイントがあった。コンセプチュアルな構成は『新呼吸』、テーマとしては心の扉/鍵/人との繋がりetc『(WHAT IS THE) LOVE & POP?』と歌詞だけでなく全体的にも過去作を彷彿とさせながら(これまでも端々に過去フレーズとの重複はみられたけれど)、焼き直しではない新しい「現在(いま)」をつづっている。

相変わらずの多様性に富む楽曲たちが「っぽくない」を「っぽい」にしているのはバンド20年の歴史の功。ギターとドラムは元々巧かったけどベースがこんなに動いてたことあったかな。生き(ようとし)てる感じが凄く良い。

サブスク単曲視聴時代にコンセプチュアルなアルバムをリリースする意義こそがバンドを追いかける理由のひとつだなと改めて思う。あんまりインタビューの類を読んでないので以下見当違いな解釈があったらすみません。プレイリストの概要欄に書かれた個別インタビューは聞き手が三宅正一さんだったこともあってとても信頼できる内容だった。こいちゃんの記事は伏せ字だらけだったけど(笑)「上手いこと言う」Base Ball Bearの美学を愛してきた中、楽曲も含め「言わないのが上手い」のは時代に迎合してなくて、それもまた良い。

死の匂い立つ生活=生「命」活「動」をドライブ[do・live]していく

【DEATHとLOVE】【ヘヴンズドアー・ガールズ】【School Girl Fantasy】【Project Blue】【PERFECT BLUE】etc. 初期の頃から側にあったライトな「死」(時に希死念慮)が今作の「生活」というキーワードでより立体的になったように感じた。影があるから光が際立つし、その逆もまた。前作『C3』には様々なCの中でも「史」を一番強く感じたけれど、今回の「渦巻いてる詩=C」は圧倒的に「死」。

【生活PRISM】で"生きる活"と表現されてはじめて、生活=生命活動のことなんだって思った。かくれているのは「命(life/live)」と「動(do)」、たしかな命の鼓動="生きている音"であり、【ドライブ】が[do・live]という形でアルバムを総括するような。*命mei・動doとすれば"STAND BY ME・I・DO"も思い出したり。

死生観が横たわる曲たちにはどうしてもひとりの音楽人の死を想起してしまう。追悼&謝辞として全てを読み解くことを彼はよしとしないかもしれないが、全編を通して漂う死生観/死に向かいかける気持ち/かなしみとともに生きていくことを決めてくれる姿勢には最終こちらも救われる。『C3』ではかつてのメンバーの影を残しながらスリーピースを確立させる姿勢を見せたのが、今作は本質的な喪失とそれに起因する確かな生への前向きさを感じた(という感想も実際の出来事に引っ張られている部分は否めないが)。

書き進める中で「コロナ禍ではじめて死を身近に感じた」という感想をとても羨ましく思った。中学生の頃には30歳くらいで死にたいなとぼんやり思っていたし、終えたいと思ったことが何度もあったから。それでも生きていて良かったと思う理由のひとつに、こんな風に考え記し愛せる音楽と出会えたことも挙げておきたい。散らばる過去フレーズも懐かしく、様々な時代の曲を聴きながら当時の出来事やライブの思い出があふれてきて泣きそうになったくらい、17歳の時から鳴り続ける音楽たち。時に距離を置いたりもしながら。

全曲感想

01. DIARY KEY
表題曲。DIEありき、から始まる?アルバム。リズム隊で始まるのかっこいい。冒頭のにわか雨=驟雨、この曲から【SYUUU】までが「疑問」「疑念」パートであり起承転結の【起】。都市の風に海を嗅ぐのは涙混じりのようにも思えるし、彼女(she)を思い出しているようにも、また"街と海と俺の三角関係"をも想起する。
"ここは何線だ"とわからなくなるのはパラレルワールド、ちがう世界線の予感。
"人さし指 くちびるに当てて笑った月"「しー」のリアクション。からの"思い出とかして(溶かして、と化して)詩が体に渦巻いてる"。日記に記す秘密。
"Ifと畏怖があばれて逃げたい夜"と漂い続ける希死念慮。(【yoakemae】の頃には「Ifと畏怖」の概念があって、その歌詞はライブでしか歌われてなかったけどかっこいいなと思ってた記憶。過去ツイ出てきた。)
君のそばで生きる為、と言いながら明るく歌う死。それが"かなしみも連れていく"ということなのかも知れない。

02. プールサイダー
"変えたくなかったものだっていつか変わってく"
シングルカットされた時、曲を聴く前から「プールサイドにいるひと」の意図は解って喜んだけど、配信で明かされていた「静かに苦しんだ日々≒静かに来る、死んだ日々」には全然気づかなくて悔しかった記憶(笑)
アルバムで通して聴いてはじめて"手を振る姿が見えたらそのとき、俺も燃えてるから"って、自分も火葬されて、亡くなった君と会ってるのか、と改めてぞくっとした。からの"まだ No time to die"。明るく歌う死その2。

03. 動くベロ
セクシー曲と見せかけて『THE CUT』とか『それってfor誰?』と同じ系統の曲なのかなと。コロナに対してなのか、明かされぬ喪失の理由についてなのか。一見意味の無い歌詞も"無意味が気持ち良いわ"って言われると、考えた方が負け感(笑)。ごくごく言うてた【Grape Juice】との地続き感よ。気持ち良いことって気持ち悪いよね、っていうベボベの感覚がずっと好き。
生活にも「舌」が入ってる。飛沫(これはヒマツ)を飛ばすくらい元気に舌が動いてるのは、活きが良い。まあ、そんなにマスクなしで喋れるのもある意味"飛沫の祝福"だったり…果てしないこの禍を経てみれば。

04. SYUUU
リリース時の「宛先」の憶測はアルバムの中で色濃くなる。居なくなった"Friend"に向けて最後に"ありがとう ばかやろう"と告げる。"何十年でも待"った後の"にぎやかなパーティー"を抜け出して夜風に吹かれ歩きながら積もる話に花を咲かせる、そんな日まで生きてほしい、って勝手に思っちゃうのがファン心。※この表現が年々むずかしくて、じゃあ生き(られ)なかった人がよくないのかといえば一概にそうだとは言えないし、文字だけだとニュアンス伝わらないから悩むのだけど。。

05. Henshin
ここから起承転結の【承】。全体的には「返信」の意味でも、夢の中で鼻先にひらりと舞い降りる知らない蝶は「変身」した姿、【逆バタフライ・エフェクト】=パラレルワールドがここからはじまるような。
一見疎遠になっただけ?関係が薄くなっただけ?自然消滅した恋のように聞こえて、一時的じゃなく暫く(或いは永遠の)会えなさ、抱きしめられなさ。
一方で紙吹雪の夢には「祝福」の意味があるらしい。ユニコーンという「(実在しない)おつかい」が運んで来ることで、パラレルワールド(実在しない世界)でしあわせを願い続けてくれる次の曲へ繋がっていく。昔からあったけど『C3』で特に頻出した「青」の紙吹雪なので、かなしみ/過去を千切って祝福に使えてるならやっぱり良い夢なのかな。或いは【プールサイダー】の"飛沫の祝福"と同義か。魅惑的なキラキラ。

06. A HAPPY NEW YEAR
関根嬢の透明感あふれるボーカルが健在で嬉しくなり、彼女メインの曲も増えたな〜とほっこり聴いていたけど"願ってる いまもいつものように いつでも いつでも"ってこれもif(パラレルワールド)の世界観に思える。【Flame】の"かなしみを引き連れてく Birthday"も誕生日なのにHappyじゃなかった。これは彼女が自分の彼氏との幸せを願ってる「あなたと私」の話ではなく、居なくなった「私」が、生きてくれた「あなた」とその愛する人「ふたり」の幸せを天から願ってるような…だからこそ小出氏じゃなく関根嬢が歌ってるのかと思ってた(※追記:実際は関根さんが歌うことが先に決まってたそうな)。言えない(癒えない)かなしみ(哀)が愛に変わるように。手のひら重ねて=しわとしわを合わせてしあわせ、死合わせ。

07. 悪い夏
聴き心地としては今作で一番好き。単体で聴いたらこれもセクシー曲なんだけど、凄くカッコよくて冷やっとする歌詞。始まり方とサビが全く違う曲のよう。数ある夏ソングの中でも対にしてほしいのは【真夏の条件】、間奏のギター/「霧中」「夢中」/「交ざる汗」「開けたい君のファスナー」/"どんな制止(生死)も気にするこたぁない"。一方で『十七歳』で【真夏の条件】の1曲前に置かれてた【Futatsu No Sekai】"ふたつの世界 ふたつの正解"との類似フレーズ"僕らの世界/正解だからね"で締まるのがまた現実じゃなくパラレルワールドの仕掛けに思えてしまう。あったかもしれない世界/正解…。最後に漏らしたシンバルの違和感までがBase Ball Bearらしさ。
"みろ中毒、さらに霧中"が【生活PRISM】の"外せない羽目とマスク""毒のガス溜まっている同士が全部出すまで続く飲み会"と続いてるような(しかもそれは"実は2021まだ一度もない"非現実)。"忘れちゃうだろ 火を見てれば何を燃やしてたのかなんて"とは命の火を燃やしていたのか、それとも炎上の揶揄なのか。。

08. _touch
"どうでもよくなり病が今夜も疼きだす 現実が猛スピードで幻想を抜き去ってく"冒頭からちょっとした希死念慮(個人的にめちゃくちゃ刺さるフレーズ)。サビには『寛解』に通じる海のようなあたたかさすら感じるんだけど歌詞の最後がやっぱり…どうでもよくなり病は治らないままだから。
「描く」を「猫く」と書いたあなた……不透明な未来を描いて(≒透明な未来を描けないで)猫みたいに人目隠れて生涯を(描き)終えたのだろうか。ハイタッチとバトンタッチは「接触」だけど最後のタッチは「筆づかい」「筆致」とか、それこそ生き様や人生を意味していると捉えた。"すーーっと熱が引いてく"のは現実じゃなく、ここまではまだ救われておらず【承】が続いている。そのタッチが"消えない"のは肯定か共感か?とこの段階では不安になる。
(……歌詞は穏やかじゃないけど、ライブで囁かれたらジャニーズのコンサートと同じ歓声出ちゃうかもしれないことだけは記しておきたい。笑)

09. 生活PRISM (feat. valknee)
起承転結の【転】! 他人と交わることで肯定する生。具体的だけどフィクションな生活の描写。
知らずに聴いたら普通にそういうユニットなのかなって思っちゃいそう。かっこいい。生で掛け合い観たい。
一見前向きで聴き流しそうな中に【ヘヴンズドアー・ガールズ】の危ういフレーズ、コロナ禍の2021年の描写。多面体のプリズムは揺らせばキラキラ光る。揺れつづけていても、むしろ揺れつづけているからこそ、光ることができる。キラキラに飛(び込)んで死ぬ曲が複数あった中で、本来のイメージ通りにキラキラなのはまさに光明。
べつに全部の歌詞がノンフィクションだと思ってないけど「日記」と冠されたからには、こいちゃん死なないでいてくれてありがとうって気持ちにならざるを得ない。"目が眩むくらいどの人生もPrism"とは「生き方」だけじゃなく「終え方」までを肯定してくれているように感じて救われるし(=タッチ)、この曲が前向きに終わることで最後の2曲へうつくしく繋がっていくように感じた。

10. 海へ
"このまま帰れば悔しくなりそうなハイライトが待っていそうで"これもまた解るの……その気持ちで何度も深夜まで遊んだ経験があるし、きっとその気持ちを繋いで今日まで生きてきたんだな、と自分に置き換えて改めて思った。
ベボべの曲には海がよく出てくるし、海になりたくなったのも一度ではない。エヴァ鑑賞時に強く感じたのが「母なる海」というくらい海は生命の源、はじまりの場所。飛び込んで一度死んでサルベージされる場所でもあり。海辺に出るときは下っていくイメージがあるので「上り坂」には違和感があったのだけど、人は死に向かって生きていくということ? 海へ→seaへ→死へ。からの、シヘ→She (and) He. (※追記:冒頭の追記をご確認ください。前向きな話でよかった。)
繰り返される"さよならは言わなくていいよ""かなしみも連れていく(生く)よ"に涙が出る。【Flame】では命の火を燃やし、かなしみを引き連れていくBirthdayとHappyじゃない生誕を歌っていた。記憶を日記に書いて鍵をつけておけば、そこには美化されぬ真実だけが残る。"終わらない予感が響いて"いること、"失くしたものにもどっかでまた会える"くらいまだ生きていくという気概に、安堵する。

11. ドライブ (DIARY KEY mix)
do・live. 全然ドライブしてないなと思っていた(時期的にあんま聞けてなかったのもあり)曲がアルバムの中で圧倒的強者になって戻ってきた。【SYUUU】と対でリリースされた意味がより解る。生活も命も同じlife、生きるとはlive、それを聴かせてくれるのが生のlive. 前作の【L.I.L】が蘇る。(※追記:歌詞中の"心と躍ろう"の方ですよ〜綴りも違うでしょ〜と言われて、drive me crazyの方ね!!っていう。笑 でも最終「まあそういう意味なんですけどね」って言ってたのはなんかおもしろかった。今まで散々複数ミーニング仕掛けてきたんだもん、こっちも色々考えちゃうわ、タグでdo・liveのツイート見たとき天才か?って思ったもんね。笑)
死生観漂うアルバムの最後に置かれた「生きることへの前向きな気持ち」に鼓舞される。生きている音、生かされる音はドライブ中にかけるBGMのように、やんでしまっても再生すれば良い。そうやって私たちは生を諦めないでいける。"このままでいいと思えたの"という肯定がすべて。
生活感あふれる歌詞は圧倒的な日常であり、まさに生命活動としての生活。短尺曲におけるアウトロの長さがアルバムを総括する。まだ言葉[日記]に綴られていない生活/人生が、これからも長く続いていくのだ、それを生きていくのだという決意を感じた。起承転結の【結】。
総括の総括"ちょっと愛しているよ"が至上のL.I.L[I'm a little in love with my life]だったらいいなあ。


考える鍵にしたもの

特に【海へ】の中で「消えない」「消せない」と続くことに想起するのは赤い公園【消えない】。この曲は小出氏が紹介した石野理子(ex. アイドルネッサンス)がボーカルとして加入後初のCD表題曲。消えないで消さないでほしかったと悼んでしまうけれど、それこそこの曲は消えないのだ。

それから梶井基次郎の『檸檬』を改めて読んだ。まあ昔からのモチーフなんだけど、1個の檸檬で丸善を爆発させる妄想は若干鬱に入ってる時の逃避願望が記されている。本屋を粉葉みじんにして自分の憂鬱ごと吹き飛ばしている。驟雨/SYUUU、触れて熱が引いていく/_touch、破壊衝動/悪い夏 etc. 若い憂鬱とともに素晴らしい作品を数多送り出しながら、病に侵され続けた彼は31歳で夭逝している。

 えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧(おさ)えつけていた。焦燥と云おうか、嫌悪と云おうか――酒を飲んだあとに宿酔があるように、酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやってくる。それが来たのだ。(p.11 ※冒頭)

 そう周囲が真暗なため、店頭に点けられた幾つもの電燈が驟雨のように浴せかける絢爛は、周囲の何者にも奪われることなく、肆(ほしいまま)にも美しい眺めが照し出されているのだ。(p.16)

 一体私はあの檸檬が好きだ。(中略)結局私はそれを一つだけ買うことにした。それからの私はどこへどう歩いたのだろう。私は長い間街を歩いていた。始終私の心を圧えつけていた不吉な塊がそれを握った瞬間からいくらか弛んで来たとみえて、私は街の上で非常に幸福であった。あんなに執拗(しつこ)かった憂鬱が、そんなものの一顆で紛らされる――あるいは不審なことが、逆説的な本当であった。それにしても心という奴は何という不可思議な奴だろう。
 その檸檬の冷たさはたとえようもなくよかった。その頃私は肺尖を悪くしていていつも身体に熱が出た。事実友達の誰彼に私の熱を見せびらかすために手の握り合いなどをしてみるのだが、私の掌が誰のよりも熱かった。その熱い故だったのだろう、握っている掌から身内に浸み透ってゆくようなその冷たさは快いものだった。(p.16-17)
(『梶井基次郎 <ちくま日本文学全集>』筑摩書房)

あとは、これも今更だけど漫画『彼氏彼女の事情』を初めてちゃんと読んだ。【彼氏彼女の関係】という曲もあるしアニメは庵野秀明監督作品なので履修しようと思いながら出来ておらず、たまたまこのタイミングで広告に出てきたので一気に読んでしまった。時に重たすぎる思いを抱えた少年少女の、心の扉や鍵の物語。見栄を張って生きていた雪野が有馬くんや友人達に心の扉を開いていく。有馬くんが鍵をかけて沈めた記憶をこじ開けてそれごと受け止めてくれる雪野の愛。。わかり合えなくても、丸ごと抱きしめて側にいることはできるのだ。"To alive by your side"がなんだかとても似合うなと思った。

聞けたら聞きたい

こんなに書いておきながら考察とか野暮だなと思うけど(笑)、謎解きが流行る遥か前から探し出すように育てられたのがベボベリスナーなんじゃないかと思ってる。ちょっと考えてもその2〜3層上をいかれてることが多いから正解を探そうとも(良い意味で)してないかもね。ほんとはもっと深いんでしょ!教えて!感心させて!みたいな。笑

11/5(金)20時〜Twitterスペースでお話されるとのことで、質問や感想を募集されていたので、まあ野暮なんだけど聞けたら聞きたいこと…。

・【海へ】の"海"に具体的な場所のイメージはありますか、海辺って下っていくイメージなので。それが「死」の概念だったらそこに向かって駆け上がっていくのはわかります(=場所は無いのかなと)→追記:冒頭参照。ちょいちょい「上り坂」についての感想とかあったので聞けてよかった。ちゃんと前向きなイメージのままで安心しちゃった。

・CとDへの思い入れについて:Cはずっと言ってきた中、Dまで意識してたりしますか

・【生活PRISM】の"3021"って何ですか…30歳だから気になっちゃった……→追記:1,000年後(=未来)信じられますか?ってことね……

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Shiori
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