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STF学習とは?(主体的・対話的で深い学び)

近年の激しい社会変化にともない、学校教育も変わってきています。
小学校は2020年度、中学校は2021年度、高等学校は2022年度から
新しい学習指導要領がはじまりました。

新しい学校教育で重視すべきことについて、文科省ホームページではこのように紹介されています。

子供たちが「何を知っているか」だけではなく、
「知っていることを使ってどのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」ということ

(参考)新しい学習指導要領が目指す姿 | 文部科学省

つまり、「何を学ぶか」ではなく「どうように学ぶか」を重視した学習にチェンジしていっています。
そして、それが「STF学習」です。


STF学習とは?

STFとは、「主体的・対話的で深い学び」の略称です。

①主体的な学びになっているか
②対話的な学びになっているか
③深い学びになっているか

という視点から授業をよりよくしていく学習です。

そのために、学校授業では「アクティブ・ラーニング」を取り入れる動きが進んでいます。
「アクティブ・ラーニング」は下の記事でかんたんに説明しています。


信長、秀吉、家康、今のリーダーにふさわしいのは?

「アクティブ・ラーニング」は、ただ話し合ったり、発表したりすることではありません。
こどもたちの頭が「アクティブ」に働いているか?
そこを重視して、個人ワークやグループワークを行います。

たとえば社会(歴史)で、「信長、秀吉、家康の中で、今の日本社会にふさわしいリーダーを考えよう」というテーマで行うと、
三将がトップになった歴史背景や行った政策などの知識だけでなく、
今の日本社会の状況、政策の問題点や、理想のリーダー像についても考えを巡らせる必要があります。

どうしたら、振り返る内容を充実させ、次に生かせる気付きに導くことができるだろうか。(主体的な学びの視点)
どうしたら、グループ間の議論を深め、様々な視点で考えを深めさせられるだろうか。(対話的な学びの視点)
どうしたら、知識をつなげ深く理解したり、考えを形成したりできるだろうか。(深い学びの視点)

この3つの視点を学習に取り入れることで、「学ぶ力」を育んでいきます。


ほかに、国語(古典)で「『古事記』『日本書紀』の違いを考察し、伝承のあり方について考える」や、
家庭科で「望ましい食事のとり方を栄養アドバイザーとしてアドバイスしてみる」などのテーマで実施されている学校もあります。
さまざまな事例が記載されているサイトがありましたので紹介いたします。


アクティブ・ラーニングで他者とともに考えることで、1つ1つの知識がつながり、新しい発見や豊かな発想が生まれていきます。
キープオンでも、「よのなか科」という身近なことをテーマにしたアクティブ・ラーニングを行っています。
下の記事でかんたんに説明しています。

「一方通行型」から「参加型」へ

主体的・対話的で深い学び「STF学習」を通して、「学ぶ楽しさ」を実感してほしいと思っています!


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