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#2 言いたい事って言えないもんだ

GCDF講座2回目の記録。
講座には課題図書がいくつかあるが、それに加えて毎回とにかくトレーナーがいろんな本を薦めてくれる。
今回薦められたのはケイト・マーフィ著「LISTEN」。講座の熱が冷めないうちに読みたい…!

改めてカウンセリングとはどんな物を指すのか。
それは、クライアントの自己理解を深める行動、積極的・建設的な意思決定という行動を促すことだそうだ。
言われてみればそうだよな、と思うが、講座が進むにつれその難しさを痛感することになる。

通常、カウンセリングというのは初対面のクライアントと会話し、悩みや解決したい課題を確認し、解決に導いていく。
その中で、初対面の相手に対してどこまで内面を出せるか、というのは初めの15分である程度決まるという。

全12回ある講座のうち、今回のみある「クライアント側の気持ちを知る」実技トレーニング。
ケースワークに沿って様々なタイプのクライアントの気持ちを想像しながら進めていく。
当たり前だが、クライアントの情報はクライアントの言葉、表情、仕草などから出てくるものしか捉えることはできない。
だが実は、人は言いたいことを100%言葉にして伝えることはしていないのだそうだ。
確かに自分に置き換えて考えてみても、初対面の人にベラベラと自分の思いを事細かに話すことはしないと思う。
だからカウンセラーは、クライアントが紡ぎ出す言葉の端々から、本当はこのようなことを思っているのかも、と考えたり、こちらからの質問ばかりでなく相手が話したいことを待つということをする必要がある。
一方で、「このような言い方をするということはこういう本音が隠れているな」などと推察した内容で相手を決めつけてしまってもいけない。
答えは、クライアントの中にしかないのだ。
それをいかに引き出してあげられるかが、カウンセラーの一番の役割だと思う。

実技をやってみて思ったが、私は沈黙を怖がる癖があるようだ。
それゆえ、この質問本当に必要だったのか?と思うような質問をしてしまっている時がある。
でも本当はその沈黙の中で、どう言おうかと頭の中で考えていたり、どこまで話そうかと迷っていたりするかもしれない。
そう思うと、沈黙も前向きに待つことができそうな気がする。

そして、今回の講座では前回記事↓で書いたように自分の殻を破ろうと思い、

発表が必要な際は毎度手を挙げるようにした。
最初のうちは、目安となる制限時間に焦り、ものすごい早口で喋ってしまっているのが自分でも分かってとても恥ずかしかった。
でも少しずつ慣れてきているように思う。これは本当に良い練習の場だ。これからも継続していこう。

そしてもう一つ殻を破るということで、メンバー全体向けにLINEグループをつくらないかと発信した。
実は初回の時にトレーナーから、せっかくの機会なので繋がりを作ると良いのではとアナウンスされていたのだが、その後誰も動いていなかったのだ。
このまま第2回も終えてしまっては、おそらくずっと繋がりはできないなと、思い切って発信してみた。人生でこんなことは経験がないと思う。
次々とメンバーからLINEがきて安堵した。今後も良いご縁になると良いな。

もしかすると、このLINEグループの一件を切り取ってみても、メンバーそれぞれが「言いたい事が実は言えていない」状態だったのかもしれない。
その一歩を踏み出すのは、踏み出す本人の勇気も必要だし、受け取る相手の信頼感もとても大切だと思う。

初めて会う人からも、どんな人からも、「この人なら信頼できる」と思っていただけるようなカウンセラーになりたいと強く思った日だった。

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