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変化をキャッチするアンテナは。

日々過ごす中で、変化した物事にすぐに気付けない事がある。

久しぶりに会った相手の変化には比較的すぐに気付くことができて、毎日会う相手の変化にはなかなか気が付かないように。

家族の事となるとまさにそれだ。
毎日見慣れた相手に対しては、変化をキャッチしようとする部分が鈍くなるのかもしれない。(アンテナ不良のような)それともキャッチしようという意欲がなかなか発動しないのか。
 
 
 
 
子どもたちが寝た後の夫婦の会話の中で、今日の子どもたちの話をしていた。こんな事があったあんな事を言っていただの。

 
きっかけはなんてこと無い普段と同じ会話だった。

「明日はお芋ほり出来るといいよねぇ」

先週末に予定されていた幼稚園のお芋ほりが、この台風の影響を受けて延期になっていたのだ。翌日は晴れの予報なので、私は長男の楽しみにしている心も言葉に乗せて、夫にそう言った。
 
 
 
 
そこではっとした。

長男は割と急な変更が苦手な方だった。
やりたい事はやらないと気が済まないし、予定が変わると予定通りにしてとずっと泣いて訴えてくるのだ。年少の時も、幼稚園でやりたい事が出来なくてわんわん泣きながら帰ることも多かった。その都度根気強く理由を話したり、時にはジュースやお菓子で気を紛らわせながらなんとか乗り切ったりしていた。
 
 
そんな出来事が、今年年中にあがってから全然ないことに気付いた。
 
 

今日長男はこう言った。
「きょうねぇ、おいもほり、ちゅうしだった」
「あらしだったからね」
「あしたはできるかなぁ」

悪天候で中止になった事をすんなり受け入れている。

 
もし去年のままだったら
「おいもほりいくの!!!!!」
「あめでもいく!!!」
と泣き叫んでいたはずだ。

変化に柔軟に対応できるようになっているのだ。

それを夫に言った「お芋ほり出来るといいね」をきっかけに気付いたのだ。
 
 
その瞬間、波のように感動が押し寄せた。
私はつい興奮して、夫に続けて話をした。

「そういえば長男、中止になっても泣かなくなったね。ちゃんと中止なんだーって受け入れているよね。」

夫はそれを聞いてうんと頷き「成長したね」と言った。
 
 
 

 
成長という変化には色々あって、特に幼児は急に訪れる事も多々ある。昨日出来なかったことが今日出来た、なんてことはよくある話だ。

だから子どもの変化には敏感でいたつもりだった。
しかし、今回のように緩やかに変化していく成長もある。そういう変化は、何かのきっかけではっと気付くのだ。
 
 

  
ちなみに、最近の他の変化(成長)についても考えてみた。

 

・自然にありがとうとごめんねが言えるようになった。

例えば飲み物を入れたよーと言うと「ありがと!」と言うし、ぶつかったりしてイタタと言うと「ごめんね」と言う。当たり前の事なんだけど意外に難しい。よく、親が自然に使う言葉は子どもにも自然と身につくと言われているので、なるべく意識をして小さな事にもありがとうとかごめんとかを言うようにはした。(意識していなくても出るのだけど、小さな事に関してはちょっと意識をした)
その結果、こちらが促さなくてもちゃんと自分で考えてそういう言葉を伝えられるようになったので、本当にコツコツやって良かった。
 

・少しずつだが気遣いができるようになった。

これはきっと周りのお友達の影響もあるのだと思うのだけれど、例えば私がどこかにぶつけたりすると「だいじょうぶ?」と聞いてくれるし、体調が良くなくて「ママちょっとしんどいから少しだけ横になるね」と伝えると「いいよ。ママだいじょうぶ?」と気遣ってくれたりする。先日感動したのは、「長男が寝た後にママたちはお家のお片付けや明日の準備してから寝てるんだよ」というのを話の流れで言った時に「じゃああとで〇〇のおふとんかしてあげるから、ママねてもいいよ」と言ってくれたことだ。
えっ、と思わず口に出すくらい驚き、そして嬉しかった。

 
・弟に物をグチャッとされても怒らない

余程大切なものは次男が届かないところに置いておきなさないと教えているので、しっかりそれを守っているのもあるのだが、それでも以前とは変わったなと思う。自分の塗り絵に少し落書きされても、ノートの端を少し破られても怒らない。「△△がぐちゃぐちゃにしちゃったよー、テープはってなおしてー」と言うくらいだ。
始めは我慢しているのかと不安になったが、どうやらそうではなく壊し屋の弟という存在を受容しているようだ。(ネーミングセンス皆無…)次男も色々触りたい時期ではあるので、それをしっかりと受け入れて尚許しているのだ。
相手を認めて受け入れるなんて、大人になるほど難しいのかもしれない。
 
 
 
 
改めてこうして考えて文字にしてみると、私自身についても気付くことがたくさんある。

変化をキャッチする部分が鈍くなっているかもだとか、その意欲が発動しないかもだとか冒頭で言っていたが、割とそうでもない。
ちゃんと変化を受け止めて動けていたのだ。

成長したなとしみじみはしてなかったが、ちゃんと変化をキャッチ出来ていたみたいだし、私が信じてコツコツやり続けてきたことがきちんと長男の一部となっている。
 
 
アンテナ不良なんかじゃなかった。

長男のこの5年分の成長を私はキャッチして、しっかりと育めていたのだ。

安心とともに嬉しさがまた波のように押し寄せる。
 
 
 

これを書きながらまた気付き、感動して、
この気持ちを夫に伝えたいのだが夜中も2時。
夫は勿論寝ているので伝えられない。
 

兎にも角にも、今は、明日は晴れて楽しみにしているお芋ほりができることを願うばかりだ。
 
 
※夜中に書いたけど寝落ちしてしまったので、実際は今日無事にお芋ほり予定です
※ちなみに写真は、アドベンチャーワールドの彩浜です🐼

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