安心だけさせる上司・挑戦だけさせる上司
思想やスタンスには両側面があり、一概にどちらが良いと決めつける事はできません。
僕は、「中庸」が好きです。
かつてマリオテニスのCMで流れていた、「打ったら戻る、真ん中へ」というセリフを日々の中で意識しているのかもしれません。
組織のメンバーとの接し方を取っても、中庸を意識することが重要です。
心理的安全性という言葉が流行ってある程度の時間が経ちますが、まだまだ言葉だけが独り歩きしているように感じます。
資本主義のグランドデザインの中では、利益創出 / 拡大は目を背けてはならない観点です。
株式会社という箱も、理想とする世界の実現を目指すための共同体ではありますが、あくまで資本主義の中に立脚するものであります。
スラムダンクの安西先生も「お前の為にチームがあるんじゃねぇ、チームの為にお前がいるんだ」と仰っていましたが、その思想は「心理的安全性」を過度に追い求めた組織の中では失われていきます。
ありのままの個として、日々事業開発に勤しめることは個々の幸せにつながることかもしれません。ただ、あくまでも、目的を達成するためのチームであることを忘れてはなりません。
安心だけを提供し続けると、人は挑戦を怠るようになり、規律を失い、本来目指すべきであった世界観や、その実現までの時間軸に歪みが生じます。
逆に、挑戦だけを提供し続けると、支配が加速し、創造性を失った組織になっていくことでしょう。
組織の現状を俯瞰し、バランスを取り続けることは、事業を導く上で、大事な取り組みなのだと思います。
偉そうにnoteを書いている中、肩に飼っている小鳥に「まずは自身のやるべき仕事と向き合いなさい」と囁かれてしまいましたので、今日はここまでにしようと思います。
皆さん、引き続き、よろしくお願いいたします。