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捨てることで見えてくる、やりたいこと

「やりたいことは見つからないけど、毎日走っていれば、何かが見つかるかもしれない。」と信じて日々悩みながらも走っている方に読んでもらえたらなと思います。

特に、渋谷を筆頭としたIT業界に多数生息する「圧倒的成長ニキ」の皆さんは、数年経って、「ワイ、マッチョになったけど何すればええんや...?」と悩む方が多いです。私もその一人でした。鴨川源二会長の言葉が大好きでした。

もの凄い速度で走る「圧倒的成長ニキ」は、どんどんできることが増えていきます。そして増えれば増えるほど、選択肢も増えていきます。そして、サルトルさんが言っていたように「人間は自由という刑に処せられている」状態をむかえます。できることはめちゃめちゃあるのに、何をすればいいのかわからないのです。

そんな時に、「組織にいながら、自由に働く。」という本を読んで、マッチョ人材になったからこそ、これからすべきことが見えてきました。

本の中で、加減乗除というキャリアにおけるステージ整理があるのですが、この考え方にハッとさせられました。

加減乗除

引用:組織にいながら、自由に働く。

マッチョ人材として、加!加!加!加!と足し算の日々を過ごしてきた人は、減のステージに移行して、ある特定の強み発揮が要求されるコトのみに集中していけばいいんだと。

ここにおける減は業務レイヤーの話だけではなく、承認欲求や評価を手放すことも含みます。

そして、強みは、今現在あるものでなく、自分が後天的にでも身に着けたいものを選択してかまいません。

以下、本の一部を引用します。

「減」ステージは、「加」で培ったものを強みとして徹底的に磨くために、いらないものは捨てていきましょう、というハナシになります。 捨てていくのは、いわゆる「仕事の常識」というやつ。 従来の常識にしばられたままでは自由な働き方にはなれないということなのですが、「これまで常識だと思っていたことを手放す」にはかなりの勇気が必要になるはずです。 「安定を捨てよう」「社内で評価されることをあきらめよう」「上司に許可を求めるのをやめよう」などという、一見すると不可解な話題のオンパレードになる予定です。
人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。 人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれかわって運命をひらくのだ。それには心身ともに無一物、無条件でなければならない。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋にふくらんでくる。 今までの自分なんか、蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい。 ふつう自分に忠実だなんていう人に限って、自分を大事にして、自分を破ろうとしない。社会的な状況や世間体を考えて自分を守ろうとする。 それでは駄目だ。社会的状況や世間体とも闘う。アンチである、と同時に自分に対しても闘わなければならない。これはむずかしい。きつい。社会では否定されるだろう。だが、そういうほんとうの生き方を生きることが人生の筋だ。(引用:自分の中に毒を持て)

意志を持って絞ることで、当然一時的に失うものも出てくるかもしれません。しかし、身軽になることによって、見えてくるものもあるでしょう。

マッチョ人材であれば、ちょっと寄り道したとして、違ったなと思えば戻ればいいわけですから、一度トライしてみてはいかがでしょうか。

捨てることも、努力ですね。

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