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よいリーダーは部下がアウトプットの形をイメージできるように指示を出す

↓上司からよくある指示

・教科書や啓発本を本を渡されて「読んでおいて下さい」
・何か課題や問題があるときに「考えておいて下さい」

私はこういった指示の仕方はよくないと思う。

動作の目的・アウトプットの形を伝えていない

こういった指示は、動作(手段)を伝えるだけになっている。
しかし本当に上司がしてほしいことは”本を読む”、”考える”という動作ではない。

本当にしてほしいことは、本を読んだり考えたりしたあとにあるアクションであるはずだ。
そこにある方向性をダイレクトに伝えるべきなのだ。
察してくれよ、という時代はとうに終わっている。

実例で言えば、「八甲田山死の彷徨」という新田次郎の小説を渡されて、「読んでおいて」と上司から言われたことがある。


内容は、旧日本陸軍の雪中行軍訓練で起きた大規模遭難事件の実話を基にしたもので、多数の遭難者を出した青森連隊と、同日に訓練を行ったにも関わらず、一人の死者も出さなかった弘前連隊の対比をベースに、リーダーが取るべき行動、取るべきでない行動を示す、興味深いものであった。

しかしながら、これを読んで仮に私が自分の行動を変えなかったとしても上司の指示は果たしていることになる。

また、私が本の内容を上司とは違う方向に解釈して行動したとして、いやそうじゃない、と言われるのは理不尽である。

つまり、

・考えておいて
・検討しておいて
・読んでおいて

といった指示はアウトプットの形が曖昧で、すれ違いや誤解を生みやすい指示の仕方と言える。

まとめ

よいリーダーは、まず目的と方向性。
これを示してから、必要に応じて指示を出す。
指示は部下がアウトプットの形をイメージできる形で手渡そう。


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