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本当は怖い”君にしかできない”という誉め言葉

”この仕事は君にしかできなかった”
”君がいたからこその成果だ”
こんなことを上司から言われたら、相当に嬉しいと感じる人が世の大半ではないだろうか。
しかしながらチームの指揮官がこのような言葉を言われたら、ドキッとするべきだと私は考えます。

チームの指揮官に求められることは、”常に成果を出し続けること”です。
そんな中で、ある特定の人(ここではAさんにしましょう)にしかできない仕事 があるチームは常に成果を出すことができるでしょうか?

Aさんは明日会社を辞めてしまうかもしれません。
明日人事異動になるかもしれません。
子供が熱を出してお休みするかもしれないし、Aさん自身が病気になってしまうかもしれません。

そのようなリスクを念頭に、常に誰かがカバーに入れる、”誰でも仕事が回せるチームを作る”"常にリスクに備える”ことが指揮官の仕事です。

○○さんにしかできない = 仕事が属人化していることの証です。
そうした組織ではチームワークが失われ、組織は個人商店の集まりになります。
個人商店の集まりは成果を最大化することができず、安定した成果を生み出せないリスクを生みます。

一人のエースにおんぶにだっこはいけません。
自分自身がエースならば副官を想定しておくことは必須です。
せめて四天王、黄金聖闘士(12人)や護廷十三隊(13人)くらいいれば心配はいりません。
一人一人の能力が高いのであれば、いかに横串でお互いに連携を与え、カバーしあえる環境を整えるか。
それが指揮官の重要な役割だと思います。

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