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頑張りすぎないゆるりとした生き方

40歳現役引退宣言


40歳で転職。
家から徒歩5分の新しい職場。睡眠時間は5時間から8時間になった。
時間帯の責任者ではあるけれど、上司にはこれ以上昇格するつもりはないと伝えた。

何故なら前職では、キャリアアップにこだわり睡眠時間を削りストレスを抱えて体調を崩したから。

本当は時間帯の責任者もやるつもりはなかったけど、私が入社したすぐ後に社員が3人次々と体調不良で休職してしまい、やらざるを得なかったのだ。

任された仕事は責任を持ってやるけれど、自分の心の状態とバランスを取り、頑張りすぎないように働くこと。

今は、心穏かに生活をしたい。

それが1番の願い。


憧れは「かもめ食堂」のサチエさん

映画「かもめ食堂」


2022年映画「かもめ食堂」を初めて観た。
作品自体は2006年公開のもので存在は知っていたけれど、観たのはこの時が初めてで衝撃を受けてしまったのだ。

「私が求めていたのは、これだ!」

モヤモヤが晴れたように心の奥底にストンと腑に落ちるような不思議な感覚。

本来の私は、かもめ食堂の世界観が好きなのだ。
なのに、正反対な生活をしていた。

そりゃ、ストレスだわ。

それ以来、何回この映画を観ただろうか。
何回観ても飽きない。

サチエさんたちのゆるりとした日常に溢れる幸福感。特別なことも大きな事件も何もない。
それがいい。
出会った人たちに過干渉せず、心地よい距離感で受け入れるサチエさんは、いつも心穏やかで私はこんな人でありたいと心から思えた。

憧れはサチエさん。


北欧のワークライフバランス

「かもめ食堂」の影響から北欧への興味が沸き始めた。
以前、北欧インテリアのお仕事をしている方やデンマークに移住した方の話を直接聞いたことがあったのを思い出した。

北欧について調べてみると、ワークライフバランスが理想的であった。
夕方4時頃には仕事が終わり、家族との時間を大切にする。何週間もの長期休暇はゆっくりのんびりと過ごす。

よく日本人は働きすぎだと言うが、本当に働きすぎだと思う。未だに長時間働く方が偉いという思考は完全に無くなってはいない。
でも、それが効率的なのかと考えたらそうでもない。
昔に比べたらいろんなものが便利になったにも関わらず労働時間は減らず1人辺りが抱える仕事量が増えたように感じる。

家族との時間は増えず、老後のお金も心配。それどころか物価はどんどん上がるのに賃金は上がらず今の生活も心配だなんて何の為に働き、何の為に生きているのか。

40代で独身の私は、まだまだ元気だけれど高齢になってきた両親との時間を大切にしたいというのも転職を決断した一つの理由であった。

私が実家に帰ったことで犬を迎え入れて毎日賑やかで楽しい日常を送れているし、犬の存在は何よりも家族にとって癒しである。
また、人間にとって睡眠時間はとても大事だということも実感した。
こうした大切な時間が仕事によって奪われないように生きていきたい。

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