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入塾から約10年。卒塾した生徒にインタビューをしてみました。

KECでは、教育コンセプトとして子どもたちの「10年・20年先にも続く自信を育てる」という言葉を掲げています。KECでの生活、勉強や受験、夢や目標へ向かって頑張る中で、たくさんの成功体験を積み重ね、子どもたちが社会に出たあとも「あの時あれだけ頑張れた」と「自信」を持って生きていけるようになっていただくことがKECの願いだからです。

そこで今回の記事では、KECに入塾してから10年以上経ち、現在は大学院で夢に向かって切磋琢磨されている卒塾生の方にお話を伺い、当時どのように工夫をしながら行動をされ「自信」に繋げていたのか、皆さんの参考になるポイントを探ってきました!

リモート取材時の様子(左上:N先生/中央下:Kさん)

取材:Kさん
小学生時に集団指導であるKECゼミナールへ入塾し、中学受験、高校受験を経験。高校進学後もKECグループの東進衛星予備校や、個別指導のKEC個別へと通い続けながら部活動に尽力されていました。大学進学後には、集団指導や個別指導と幅広くKECでの講師職も経験された、まさにKECっ子です。

取材協力:N先生(Kさんの恩師)

注目ポイントは「意思」と「行動」

取材時に同席いただいたN先生曰く、Kさんの一番のポイントは、絶対に1位を獲る、絶対に合格する、など目標に対する「強い意思」があり、その強い意思が「行動」に現れていた生徒さんだったそうです。

K:「何でも本気で向き合ってみる」ことが何事も大切だと、KEC生活の中で学んできたと感じています。勉強に対してももちろんですし、先生や友人とのつながり、成功だけでなく失敗も含めてたくさんの経験、それらに本気で向き合うから心に残るのだと思います。

「しんどい」「ムリ」「ダルイ」からと手を抜いてしまうと何も心に残せません。私自身、生徒時代は本気で塾に通っていましたし勉強をしていました。勉強だけでなく、学校行事や部活などでも同じことが言えると思います。そんな経験を心に積み重ねていけるように、一つひとつを本気で取り組むことで、大人になった時にまで続く「自信」になると思います。

ー ちなみに「本気」とはどういう状態だと思われますか?

K:人にもよるため中々難しいのですが、例えば点数で例えると「満点を目指すこと」と言えるかもしれません。これは満点が獲れる、獲れないの話ではなく、自分が満点を取るために、やれることを全部実行したのか?という意識の話になります。後から振り返って実は「あれもできた」「これもできた」と考えた際に残っているなら、もっと頑張れるということです。「やれることは全部やりました!」とこれ以上がない状態までできると「本気」と考えて良いかと思います。

また「やる気」というのは、行動しないと出てこないものです。簡単なことからで大丈夫なので、一気にやろうとするのではなく、最初の小さな一歩をとにかく始めてみてください。始めてみると思っている以上に、後からやる気がついてきて、行動ができるようになっていきます。



Kさんの具体的な行動例

本気で向かい合う「強い意思」が、塾生活を彩り、体験を積み重ねていくために必要だということでした。ではKさんは実際に生徒時代、あらゆるものに対してどのように本気で向き合ってきたのでしょうか?ここからはKさんのより具体的な行動を見てみましょう。

2016年の折り込みチラシで掲載された、Kさんの合格体験記

<事例1 中学生時代のリアル入試>

「リアル入試」とは、入試本番を再現した環境と緊張感の中で行われるKECの名物模擬入試のこと。本番と同様に合否結果も出され、毎年多くの歓喜と涙が生まれています。リアル入試は「受験強化特訓※」というイベントの中で実施され、現在は小6生と中3生が参加をするイベントになっています。

※Kさんが参加された時期は「宿泊型の合宿」で、中2生も参加していた時だった。


Kさんは中学2年生の時、本番さながらの空気感で挑むリアル入試で「必ず総合1位を獲る」と目標を定め、本気で挑んだそうですが惜しくも2位に終わったそうです。

ー 当時の様子を詳しく教えていただけますか?

K:私としてはリアル入試で「必ず1位を獲る」ことで、日頃からお世話になっている先生方に恩返しをしたかったんです。模擬試験とはいえ、ここで結果を出すことが入試本番にも大きくつながっているので、先生方に成長している自分の姿を見せてあげたかったのですが、惜しくも2位でした。

N:Kさんはその結果を見て、その場で大号泣をしたんです。またその時に1位を獲ったのが、Kさんにとって1番のライバルだったので余計に悔しかったのだと思います。

K:そのライバルとは中学3年間ずっと、毎週のように「どちらの点数が上か」「自分の方が頑張っている」など常に張り合っている状態でした。1番に仲の良い親友だったのですが、1番ケンカもしましたし、一緒に語り合いながら涙を流し合うこともありました。

N:Kさんとライバルの子は、境遇が非常に似ており、負けず嫌いでハングリー精神もあり、努力量もすごかったので、本当に似た二人だったと思います。だからこそ時にぶつかり合うこともあったかもしれませんが、互いに想い合うことができ、良きライバルであり最高の仲間だったと思います。

K:本当に良い仲間でした。今でもすごく仲良くさせてもらっています。

ー 仲間と本気で向き合うことで、互いに高め合っていたのですね!



<事例2 代々継承された学校のワーク>

Kさんの学校のワークに対する取り組みが非常に素晴らしく、当時N先生はそのワークをコピーして残し、毎年4月になると後輩の生徒たちに「理想のワーク」として回覧をさせていたのだそうです。

2014年の折り込みチラシで、Kさんの事例が取り上げられた。

ー 具体的にどういった点が良かったのでしょうか?

N:「なぜ間違えたのか」振り返りが徹底されており、それに対してきちんと解き直しもされていて、色分けもされ、そしてもう一度テスト前にしておかなきゃいけない箇所には付箋を貼って・・・と、生徒だけでなく大人でも参考になる、PDCAサイクルの真髄を見せられたようなワークでした。

ー 目標に対して本気だからこそ、絶対に抜け漏れが起こらないよう自分で徹底管理をされていたのですね。

K:もともと、暗記が得意ではなく「赤シート」で隠して覚えて、という勉強方法を取っていたのですが、なかなか思うように点数が伸びず、ある時に先生へ相談をしたんです。その時に「書いたことに満足してしまってるのでは?」とアドバイスをいただき、それからは、ただひたすら書くのではなく「こんな聞かれ方したら、こう答えよう」「このキーワードがきたらあの式を使おう」など「暗記」しているだけにとどめず、問題を沢山解く上でキーワードを見つけ、多少変化しても理解できるように取り組みました。それが自分に合っていたようで、その後も先生に色々と相談をしながら自分に合った勉強方法を見つけ、自分なりの勉強の型を固めていきました。そういったやり取りをする中で、最終的に「先生へ質問をすること」の重要性に気がついていきました。



<事例3 先生を最大限活用>

先生に相談をしながら、自分にあった勉強方法を確立していったKさん。その行動には「勉強方法を固める」だけにとどまらず、その他のメリットもたくさんあったようです。

2016年に教室ブログで掲載された、Kさん合格の際の写真

ー 「先生に質問する」というのは塾ではある種、当たり前の行動のように思いますが、Kさんならではの質問方法があるのでしょうか?

N:Kさんのすごかった点は「先生の予定まで記録」していたことですね。

K:何曜日の何時には、どの先生が教室にいて、この科目はどこのタイミングで質問へ行けるのか、などをメモし頭にも入れ、毎日質問をしていました。先生の働く時間を私が吸い上げていたように思います(笑)

N:私たち先生職からしますと、Kさんのようにガツガツと質問をしにきてくれることは嬉しいことなので、これを読んでくださっている生徒さんは、ぜひ真似をしてもらえたらと思います。もちろん生徒の性格や個性によって「できる」「できない」はあるかと思いますので、その点含めて先生に相談してもらえたらと思います。

K:私も元々は人見知りをするタイプでした。その点も含めてはじめにN先生へ相談をし、そこから他の先生にも質問ができるように、N先生からつなげていただいたことで、色々な先生と密なコミュニケーションが取れるようになっていきました。


成功の秘訣 「強い意思」と「行動」から生まれるコミュニケーション


ー 色々なお話を伺う中で、改めて教室でのコミュニケーションの大切さを実感します。

K:本当にその通りです。私のコミュニケーション力が伸びたのはKECでの生活が大きかったです。学校とは違う場所で、知らない子や先生達と「初めまして」からスタートし、そこから日々の授業や教室での日常、イベントごとでの関わりなどから少しずつ培っていったのですが、実はその原動力はすごく単純で「先生と話してみたい」や「楽しく話したい」という気持ちがありました。もっと先生と話をしたいから、自分でどんどん質問を見つけて話しかける理由を作っていたり、点数が伸びたら褒めてもらえるのでそれが嬉しくて、より一層頑張ろうと気持ちも高まっていったり、そういった感情と、本気の気持ちと、そこからの行動が色々と積み重なって、大きな目標も実現できたのだと思います。

ー 先生とのコミュニケーションを本気で楽しんでいらっしゃったのですね。

K:そうですね。先生方だけでなく事務員の皆さんにも、優しく接していただき、暖かく包み込んでもらっていたと感じています。中学時代は家よりも教室にいる時間の方が長かったですし、日々の先生や友達との関わりが一番の思い出です。勉強も授業もとにかく本気で楽しく受けていました。

ー それはN先生含め、先生側もKさんと本気で向き合われていたからなのでしょうね。

K:生徒の立場で考えると、先生が1人でも自分と本気で向き合ってくれたら「あの先生は向き合ってくれた」と心に残っていくと思います。私はまさにそうでした。生徒時代からお世話になった先生は今でも覚えていますし、自信の1つになっています。 生徒が教室に何時間でも居続けたいと思える環境や、長時間いることが当たり前な空気感、先生や友達と繋がりやすい環境を作るために、KECの先生たちは色々と工夫をしてくださっています。 それを今いる生徒の皆さんにはドンドン活用してもらいたいですし、先生方もより一層生徒たちが、どうすれば教室に行きたくなるか、居続けたくなるかを追求してもらえたらと思いますし、KECはそんな塾であり続けてほしいなと思っています。



KさんにとってKECとは?

K:色々な言葉が溢れてきますが「実家」だと思っています。本当に想像が追いつかないくらい濃い時間でした。先生の温かさ、友達や仲間の存在、いつでも帰れる、戻っても包み込んでくれるような、そんな場所かなと思います。受験3回を通じて得られたたくさんの経験や出会い、勉強ももちろんですが特に「人との関わり方」「コミュニケーション」の力を培えたと感じています。KECには「10年・20年先にも続く自信を育てる」という言葉がありますが「自信」も含めて、大切な人との繋がりを持てたことが一番大きかったです。

ー 取材にご協力をいただき本当にありがとうございました!



【KECグループ リンク集】
<集団指導塾> KECゼミナール・KEC志学館ゼミナール 公式サイト
<個別指導塾> KEC個別・KEC志学館個別 公式サイト
<予備校>   KEC東進衛星予備校 公式サイト
<プログラミング教室> プロクラ 公式サイト