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【星を踠く天邪鬼】キズ at 国立代々木競技場第二体育館

キズを見に行ってきました〜
始動当初から知っていたバンドでしたが、初めて聴いたのは「0」。ここでMVと説得力のある曲に衝撃を受けたことからチェックするようになりました。
実際にライブを見たのは22年のV系って知ってる?が最初。その後、去年摩天楼オペラとのツーマンを見ました。
そして今回が3回目。
正直、単独はまだハードルが高いなあと思っていました。去年くらいからの曲にもあまり入れ込めていないし。
それでも、スタンド席のチケットの価格を見て参戦を決意。この値段で今伸びに伸びているバンドを見るチャンスを逃すわけにはいきません。
当日は現地に16時半ごろに着弾。この日の会場は代々木第二体育館!!!!!
個人的には初めての会場でした。第一の方は知ってるけど第二の方はどこにあるのかなーと思っていたら、第一の真正面。2月にラルクを見に訪れた会場を尻目に第二体育館の入場口へ向かいます。
第二体育館のエントランスの前には右手に大きなパネルが。なんとそのパネル撮影用の列まで出来ていました。まあせっかくだしと自分も並んでしっかりパネルを撮りました。
その後、入場。MUCCとコドモドラゴンからのフラスタを横目に中へ進みます。
ステージを右手に見ながら(ステージの傍から入場というのも珍しいですね)、体育館を半周ほど。自分の席を見つけ着席したのが開演10分前ごろでした。
さて、会場のサイズ感としては普通のホールより少し小さいくらいでした。スタンド席ながらステージが思ったより近かったです。加えて、色味や雰囲気は隣の第一体育館を彷彿とさせるところがありました。
そんな中、SEは延々hide関連の曲。「DAMAGE」や「BREEDING」、Zilchの「Electric Cucumber」などが流れていました。これは嬉しい。
他に気づいたことといえば、客層が若めであること。まあ自分が普段見に行くヴィジュアル系バンドはベテランが多いので、そう感じるだけだと思いますが。事実、客層は若めといえどボリュームゾーンは25~35歳くらいだったかと思います。自分より若そうな人はあまり見かけませんでした。

開演は17時を少し過ぎた頃。
「傷痕」からのスタート!!!!
最新のアー写の衣装そのままのメンバーが登場。来夢の背中の縄は重そう…。
本編のセトリは最近の曲と『仇』の曲がメインとわりかしメジャーな(多分)セトリ。
続いたのも「蛙-Kawazu-」でしたし。この曲、サビの爆発的な勢いが好きなんですよね。ワンマンはもちろん、アウェーでも場を彼らのものに出来るナンバーだと思います。
「人間失格」や「ストロベリー・ブルー」、個人的に大好きな「リトルガールは病んでいる。」など次々とパンチのあるナンバーを繰り出しつつライブは進行。
『人間失格』のシングルに収録されていた曲も全て演奏していました。このシングルにはガツンとくるものを感じていなかったのですが、ライブで聴くとキズのレパートリーの中に溶け込んでいて、なんだかしっくりきました。やっぱライブで聴くと印象変わりますね。
個人的には「0」が本編のハイライト。まさか演奏されるとは。
キズの過去のライブのセトリはちょこちょこチェックしていたのですが、最近はあまり演奏している様子はなく、過去2回のライブでも聴くことができなかったこの曲。イントロが流れるとさすがに声が出ました。
小刻みのリフを交えた本格的なメタルコアからアルペジオやミドルテンポのリードフレーズを自在に行き来する中で、来夢の艶のあるボーカルがキレのいいメロディーとともにグイグイとリスナーを振り回すかのように展開していく。この曲がリリースされた頃、本格的なメタルコアサウンドとパワフルなクリーンボーカルのみで構成されたサウンドを持つヴィジュアル系バンドはなかなかいなかったので、衝撃を受けたのを覚えています。あの時からの悲願がやっと叶いました。
続く「Bee-autiful days」では風船が入った大きなビーチボール的なものが客席に登場。本来は曲中会場のあちこちでそれが跳ねている、という状況を想定していたのでしょうが、実際はアリーナ席前方に集中。ステージにも何度か近づいていき、ユエ(ba)は結構邪魔くさそうにしていました。
ここからは『仇』収録曲の連続。大きな歓声が上がった「銃声」や「豚」を経て、「地獄」で本編は終了。
アンコールでは「鬼」を披露。
バックでは過去曲のMVを軸にした映像が流れ、最終的には曲の終盤で武道館ワンマン決定の告知がバンと映し出されました。その瞬間、会場からはワッと歓喜の声が。
自分も、今回のライブを見ながらこのバンドが武道館に行く日もそう遠くはないだろうなあと感じていましたが、まさかもう決まっていたとは。
ここで終演。武道館決定の告知が掲げられる中退場しました。

さて、ライブ全体を通しての感想ですが、まず演奏が安定していることがよかったなと思いました。
きょうのすけ(dr)のドラムがどっしりしているので、常に安心して聴くことができましたね。
来夢のボーカルとしてのレベルも非常に高いもの。声の伸びや声量、ピッチなどあらゆる点で高いクオリティーの歌を聴かせてくれました。
後半になるとさすがに辛そうでしたが、まああの高さの曲をずっと歌い続けているわけですから、そりゃ疲れてくるのは仕方ないですね…。「リトルガールは病んでいる。」など上手にアレンジして負担を減らしている曲もありました。
一方、音はまあまあの仕上がり。まあ、ライブ用の会場ではないため、ボーカルの抜けが良かったので十分ではないでしょうか。個人的には耳栓をしていたのでどのパートもちょうど良く聞こえましたが、そのままだとシンバルの高音がかなりキツく聞こえていたかと思います。
全編を通して結構映像がバックで流れていたのは想定外。バンドに抱いていた印象の違い、というよりも、今まで今回のような環境でキズを見たことがなかったため、単純に想像が及ばなかったといったところです。
特に、DIR EN GREYのライブで見るような、生成AIを用いた映像は特徴的でしたね。一見綺麗で整っているように見えても、どこかに違和感を感じる、あの不快感が彼らの世界観に適合していたと思います。生成AIの利用に関しては賛否両論ありますが、自分は、生成AIが作るアートであることそのものに意味があるならば、それを利用したアートを作っても良いのではないかと思います。まあ、正直なところちょっと最近食傷気味ではありますが…。
セトリは前述した通り『仇』曲メインに新旧満遍なく演奏するもの。その中でも、特に盛り上がっていたのは『仇』曲。曲の初めから終わりまで振りとヘドバンパートが決まっているらしく、なんの説明もなしに一瞬で客席が動き出す様はさすが最近のヴィジュアル系といったところ。
一方で、最近の曲には振りなどはあまりないらしく、結構棒立ちで聴いている人が多かったです。「リトルガールは病んでいる。」などアップテンポのナンバーもある中で、なんで振りがないのでしょうか。ヘドバンでガンガン盛り上がってもおかしくないのに。

以上、キズのライブの感想でした。
若手ヴィジュアル系バンドの中では二歩も三歩も抜きん出た存在となった印象がありましたが、やはりそれだけの実力があるアクトなんだなということを実感しました。
武道館にも行こうかな。
そして武道館でメジャーデビュー&1stアルバムのリリース告知とかしないかな。
そんなスピード感でもおかしくないかなと思います。このバンドなら。
次のライブはおそらく6/21のSpectral Wound / Pale!!!!!

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