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不登校の次男と1年間歩んで。

3学期の様子

2学期の後半から突然学校に行くのを渋るようになった次男ですが、3学期に入るとますます学校で過ごせる時間が少なくなっていきました。

それでも2月中旬ごろまでは、1、2時間程度であれば、ほぼ毎日登校できていましたし、週2回の放課後デイには嫌がる様子もなく参加できていました。

ところが2月下旬のある日、放課後デイのスタッフの方から「いつものような元気がなく、帰りたいと言ってます」との連絡があり、はじめて放課後デイを早退することに。それと前後するように学校へ登校するのを完全に拒否するようになってしまいました。

家では特に変わった様子はなく元気だったのですが、精神面での疲れがあるのかと思い、1週間ほど学校を休ませることにしました。その後、何度となく本人と相談するも、学校の話をすること自体かなり辛そうな様子だったので、結局3月中旬までのほぼ1ヶ月間、学校と放課後デイをお休みすることになりました。

その間の自宅での様子は、たまに部屋を暗くして籠もったりする行動が少し気になるくらいで、スマホで動画をみたり、パソコンでマイクラをしたり、母親の職場に付いていったりと、概ね元気に過ごしました。

ほぼ完全に不登校だった中学時代、父親とよく自宅学習をしていたので「しばらく学校はお休みして、またお父さんと家で勉強しよっか?」と提案もしてみたのですが、何故かキッパリと断られてしまいました。

不安への対処について

どうして急に学校が嫌いになったのか、本人と話しても相変わらず答えてはくれませんが、障害のあるなしに関わらず、15、16歳のころには誰にも言えない悩みを抱えているのが普通なのかもしれません。

私自身もHSPなので、子どものころから漠然とした不安や緊張で押し潰されそうになることがよくありました。そんなときは「腹式呼吸」をすることで、落ち着きを取り戻していたことを思い出し、そのやり方を次男に伝えて、登校前に親子で一緒にやってみることにしました。

背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。このとき、丹田(おへその下)に空気を溜めていくイメージでお腹をふくらませます。
つぎに、口からゆっくり息を吐き出します。お腹をへこましながら、からだの中の悪いものをすべて出しきるように、そして、吸うときの倍くらいの時間をかけるつもりで吐くのがポイントです。
回数は1日5回くらいから始め、慣れたら10~20回が基本ですが、その日の体調に合わせて、無理なく楽しみながらやりましょう。

日本医師会:腹式呼吸のやり方

また以前は、登校する前日の夜に「明日は何時間目から登校するか」を本人と相談して、それをスケジュール用紙に書いて本人が見やすいように壁に貼るということを実践していました。

これだと本人がいつでもスケジュールを確認できますし、時間を意識する様子も見られて、なかなか良い方式だなと思っていたのですが、しばらくすると当日の朝になって「やっぱり行きたくない」と予定を覆すことが目立つようになりました。

もしかしたら、ニガテ感のある予定を意識する時間が長くなれば長くなるほど、本人の中で不安感が大きくなるのかもしれません。なので、ひとまずは当日起きてから、本人の調子を見ながらゆっくりと相談する方式に戻してみました。

学校への送り出しと送迎をする立場の親としては、当日にならないと予定が決まらないというのは正直なところ結構大変ではあり、私自身が個人事業の仕事をしていて、時間の融通が効く環境でなければ無理だったろうとは思います。

高校1年生のさいごに

そんなこんなで、1ヶ月の不登校期間を経て、高校1年生の最後の週は、

  • 月曜日:放課後に先生にあいさつだけ(10分)

  • 火曜日:祝日でお休み

  • 水曜日:帰りの会だけ参加(30分)

  • 木曜日:帰りの会だけ参加(30分)

  • 金曜日:1年最後のホームルーム+帰りの会に参加(90分)

と少しだけですが、何とか学校の活動に参加することができました。本人もよく頑張ったと思います。

1年間を振り返って

この1年間を振り返ってみると、ほぼ完全に不登校だった中学校を卒業し、4月に高校に入学してから、学校で過ごす時間が少しずつ増えていきました。2学期に入ってからは、給食の時間も含めて、まる一日学校で過ごせるまでになりました。また、入学当初は絶対に無理だと思っていた二泊三日の移動教室にも参加することができました。

今にして思えば本当に奇跡のような回復だったと思います。ただ、本人は口にはしなかったけれど、もしかしたら、かなり無理をさせ過ぎていたのかもしれません。もしそうだとしたら本当に申し訳ないことをしました。

そして12月中旬になって、急に登校を渋るようになり、それまでとは正反対に学校で過ごす時間が徐々に減っていき、2月下旬には完全にゼロに戻ってしまいました。

それでも1年生最後の週は参加できましたし、一年を通じて無事健康で過ごせたのは良かったと思います。2年生に進級する4月からどうなるのか全く分かりませんが、春休みの間に本人とも相談して、また一歩ずつ進めたらいいなと思っています。

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