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しょくいく(食育)①農家の俺が思うこと

「食育」について農家さんから子ども達にコメント下さい!
と依頼を受けることがあります。

多分、
「野菜は体に良いから食べようね」
とか
「バランスよく食べ健康になろう」
「(農家のおじさんが)一所懸命作ったから残さず食べてね」
みたいな答えがほしいのだろう。

食品の栄養や機能を伝えるのが「食育」か?
道徳を説くのが「食育」か?
おれは、違うと思う。

俺の答えは一貫してこれ。
食事の時間が楽しく育まれるのが「食育」なんだよ。

時・場所・人との関わりがあって「食」があり、その行為を楽しむ事を育てるのが「食育」であってほしい。
「食で楽しいを育む」これに尽きる。

◎嫌いなものは食べさせなくてよい。
食事でストレスあたえてどーすんだよ
食事の時間、食卓を囲むことを嫌いにしたいのか?食べることを修行にしてないか?
少しの栄養と引き換えに子どもの心を壊していないか?

野菜が嫌いで食べられなくても良いよ
野菜を作っている人が言うんだかから、いいんだよ。

野菜が食べたくない理由が大事
・おいしくないから→苦い野菜、多いよな
・歯触りが嫌い→感覚過敏の人はつらい
・野菜を食べると→アレルギーの可能性も
・味、香りに違和感→化学物質を感じてる
などなど

苦い野菜が多いのは、生産方法のせい。
感覚過敏は感覚が鋭いので悪いことではないが、野菜のシャキシャキや繊維が口の中に刺さる感覚(チクチクする)や砂を噛むような感覚(ジャリジャリする)と感じることもあるそうだ。
食べたくないというと、好き嫌いと決めがちだが、体に入れたくない防衛反応の可能性も。表にはでないアレルギーかも。
アレルギーは心を守るためにでるものもある。
味覚、嗅覚が人より鋭いと、化学肥料、化学農薬入りの野菜がわかり違和感を感じる。
子どもはその違和感を言語化できない。
こんな理由も考えられるから、無理に食べさせる必要はない。

食べたくない野菜を無理に食べさせる食事の時間、反対!

食べるという、本来楽しいはずの行為、嫌いにしていないか?

食が楽しいを育もうぜ!

次回以降「しょくいく」についてテーマを設けて
お伝えします。
次のテーマは
「しょくって何?」です。

2023.4.11
自然力畑実践指導者
横田敬一

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