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開発チーム小話②-BIツールの話

こんにちは!「きづなPARK」開発プロジェクトチームの野田です。
前回に引き続き「きづなPARK」開発にまつわる、あんなことこんなことを書きたいと思います。

今回は、PARKで採用しているBI(ビーアイ/Business Inteligenceの略)ツールの話です。BIツールとは、さまざまなデータを分析して、見せるツールです。

「きづなPARK」は、企業の経営資源であるデータを経営の意思決定のヒントとなる情報に変えるためのツールです。そのため、データを可視化する方法については、とても重要な検討事項でした。「きづなPARK」では、PARK内のあらゆるものを全てをイチから作り出す、というよりは、中小企業経営支援に対して、役に立つもの、良いもの、使えるものをPARKに集める、という発想で開発、運用を進めたいと思っています。

見せるためのツールも、既に世の中にいくつかあるBIツールのなかから、きづなPARKに最適なものを選んで実装することとしました。果たしてどのBIツールが、使いやすく、理解されやすく、PARKで遊んでもらえるものになるか、いくつかの評価項目を複数部門のメンバーが採点し、選定をしました。

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我々の選択肢として挙がったBIツールは、PowerBI、Tableau、Yellofinでした。「BIツールを使って何をしたいか」を検討し、そして最終的には、PowerBIに決定しました。

PowerBIで行ったレポート開発の試行錯誤から、現在、我々は「レポート開発」の視点で気を付けていることが3つあります。

1つ目は、「データの加工を行うタイミング」です。

PowerBIはデータをグラフや表で表現する機能に優れています。そのレポートの入力元になるデータは、PowerBIに読み込む「前」と「PowerBIの中」の両方で加工することができます。
我々のレポート開発では、基本的にPowerBIにデータを読み込む「前」にデータ加工を行うようにしています。
理由は、レポートの表示スピードとの関係です。データ量が多くなると、「PowerBIの中」でデータを処理してレポートを作成する場合、レポート表示速度が遅くなってしまったからです。
一方で、設定が頻繁に変わる可能性がある項目については、PowerBI上で値を作るよう設計しています。データベース上でその項目を作ってしまうと、改修に時間を要するからです。
(バランスが大切ですね!w)

2つ目は、グラフや表などをひとつのレポートに詰め込み過ぎないことです。

グラフ等が多く配置されていると、読み込みに時間がかかってしまいます。
工夫のひとつとして、レポートの画面サイズを現在は決めています。こうすることで、配置できるグラフ等の数を制限しました。
(現在、縦長のレポートがあれば、それはこの考え方に至る契機となったレポートだな、と思っていただければ幸いです。w)

最後に、レポート結果のわかりやすさを意識しています。

BIレポートの特徴のひとつは、探索的に状況を把握することができる、というところです。使い手に自由度があるので、気づきを得ることができる可能性が高まりますが、一方で何を読み取るかは使い手に委ねられます。
レポートによってはデータの見方が固定される場合があるので、BIツールっぽいレポートだけでなく、説明を加えたレポートも開発しています。


これまではExcelでレポートを作ってきた我々ですが、現在は、BIツールの特性を活かして、わかりやすくデータを利活用する方法を模索する毎日です。

「きづなPARK」のレポートについて関心を持っていただけた場合は、「きづなPARK」のお問合せフォームよりご連絡ください。

それではまた、次回の小話でお会いしましょう!


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