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「秋の実りイベント」を開催するにあたって。

お店をはじめたばかりのころ、よくこんなことを言われた。

「うつわ屋さんなら、これから料理がんばらなくちゃね」

え、なぜ料理をがんばる必要があるのだろう。
よくよく話を聞いていると、人気のうつわ屋さんは料理とうつわの写真をアップしているところが多いらしい。テーブルコーディネートなんかもしていて、みんな料理も盛り付けもきれいにつくりこんでいるのだとか。それらを見て、私は一気にゲンナリした。

料理はほぼ毎日している。家庭料理だけどけっこうちゃんとつくっていて、うつわも好きなものを選んで盛っている。
でも、うつわ屋さんだから→料理がんばる、の順番にしたくない。なんのために料理はするのだろうか。そもそも手の込んだ料理ばかりアップしていたら、うつわを選ぶ人のハードルがあがってしまう。続けていればきっと自分も苦しくなる。そんなの意味があるのだろうか。

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「うつわ屋さんなら、個展たくさんやらなくちゃね」

これもよく言われた。個展をやると人が来る。とくに人気の陶芸家さんなら、売上もよくなるしお店の知名度もあがる。ただ、そういう陶芸家さんはスケジュールが埋まってしまうから早めにおさえたほうがいい。
これにもゲンナリした。自分の好きな陶芸家さんならいいけれど、そういう理由で個展ってやるものなのか?多くのうつわ屋さんは、毎月やっているところもある。お店を存続させるために個展は必要だということはよくわかる。でも、無理してたくさんやっていたらなんのための個展かわからなくなりそう。そんなモヤモヤが拭いきれなくて、初年度は個展をやらなかった。

うつわ屋さんなら、〜するべき。〜しなくちゃいけない。

もう両耳をふさぎたくなるくらい、色々聞いた。そのたびに立ち止まって、「なんのため?」を考えたし、なにより自分がやりたいことなのかを自分に問うことを大事にしてきた。

来週、草々で「秋の実りイベント」をやる。うつわ屋さんが、やることなのかという囁きも聞こえてきそうだけれど、うつわ屋さんだからこそ、やるべきだと私は思っている。

今日、来週土曜日に行う絵を描くワークショップの設営をした。
5メートルのキャンバス。画家の溝端ことみさんが用意してくれて、養生しながら壁面につけてくれた。この、白紙のキャンバスを見て私は心からワクワクした。1週間後には、どんな人が集って、どんな絵が描かれているのだろう。

普段生活しているなかでの役回りとか、仕事での肩書きとか、年齢や性格、他人から見てどうのこうのなど、すべて置いてきてほしい。
絵を描く人なら、好きな色を使って好きなものを自由に描いてほしい。
自分という生身の人間が、真っ直ぐに向き合って、感動したりすること。
小さなことでも、心からいいなと思える瞬間にシャッターを切れること。
これは、私がお店をはじめてからずっと大事にしていることでもあります。

みんな、苦しいことがある。というか、生きているって実はうまくいかないことばかりなのかもしれない。だから、人と会って癒されたり、おいしいものを食べてホッとしたり、いいものを見て、触れて、手に入れて心の拠り所をつくるんだ。

ワークショップは、見学自由。
ぜひ見に来てください。そして土日、色んな人が集うと思うので、ぜひ来てください。草々にくるときだけは、色んなものをひとまず置いて、たのしんでほしい。心からそう思いながら、せっせと企画しています。

また来週お会いしましょう。

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『秋の実りイベント』@草々
住所:〒630-0101 奈良県生駒市高山町7782-3
日時:
11/25(土)10:00-16:00
【ワークショップ】
10:00-12:00 溝端ことみさんによる絵を描くワークショップ「 ぐわん ぐわん 」を開催
【出店者】
ル・パン・サクレさん(パン)
nocconicoさん(刺繍アクセサリー)
。祝に |はじめにさん(野草)

11/26(日)10:00-16:00
【出店者】
とことこさん(鶏料理)※お弁当は11/18(土)〜予約開始
ひらひら農園さん(野菜の販売)
nocconicoさん(刺繍アクセサリー)

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