ラスボスが高人さんで困ってます!7
手が掛かる。
俺の配慮が足りなかったのは確かなのだけど。
何せ仲間とか友達とか…初めてなんだ。
俺はただこの国の長で学校の先生。これだけだ。
同等に接してくる相手の接し方がわからない。後から考えて反省する事ばかりだ。
夜が明け、太陽はだいぶ高くなったが、チュン太はよく眠っている。そう言えば、こいつの寝顔なんて初めて見たかもしれない。いつも俺より早く起きて食事の支度をやら家事やらをしてくれていた。
サワサワと心地よい風が吹く。ここは村と違い夏でも過ごしやすい。
翼で影をつく