【#京芸V展】『Kou展 If you meet with...』とは?「京都市芸バーチャル展」について紹介
様々な繋がりと出会いに
ぞっとする表情をした巨大な妖と、つんとした表情の華奢な少女との、掛合のような世界を描くイラストレーターKouさん。
妖と少女が対立し、また共存するさまには、抗い難い大きなものに対する畏怖と共存の意が込められています。そのイメージと、本展覧会のコンセプトの一つである繋がりとを照合して企画を展開していきました。
作品のイメージやコンセプトを前面に押し出し、作者の壮大な世界観に入り込んだような感覚になる会場にすることで、展覧会の意義達成に繋がり、多くのファンの方々にも楽しんでいただけるのではと考えました。
展示作品は、Kouさんの人気作品を多数用意しています。また、バーチャル空間だからこそできる展示の為に、いつもとは違った描き方で新規の作品も制作していただきました。
本企画はKouさんにとって初の個展ですので、何より作者自身に満喫して頂けるよう話し合いを重ねて参りました。
初めての個展の経験、作者と鑑賞者、鑑賞者と作品、初めてのバーチャル展示の鑑賞などの様々な出会いが起こる場になればと、If you meet with...もしあなたが...と出会うならと、たくさんの繋がりを感じていただければと思います。
作品と共にかなり魅力的なワールドに
デジタルイラストをバーチャル空間で展示するにあたって、アナログ作品で問われるリアルとの違いなどの点において、特に問題は無く、また、会場はKouさんのイラストの描き込みが凄いため、作品の世界観に世界観に合わせつつイラストが際立つように構成しようとなりました。
加えて、Kouさんのイラストは厳選された色数で構成されているので、ものすごくシンプルで若干何か物足りないような会場になるのではないかと不安もありました。
しかしワールドに入ってみると、Kouさんの絵はTwitterで見るよりもずっと壮大に感じられ、圧倒的!!!という感じでした。
会場も、シンプルな構成ながら和の要素が上手く取り込まれており、バーチャルならではの演出もあり、作品と共にかなり魅力的なワールドに仕上がったのではないかと思います。
ぜひKouさんのファンの方にはワールドに足を運んでいただきたいです。無料で簡単に個展へ行けるなんて滅多に無いことですし。
また、トリの作品の制作過程は隣で見ていましたが、本当に大変そうな作業量でしたので、どうかじっくり鑑賞してほしいです。
そして、リアルの展覧会では撮影禁止の所が多いですが、Kou展では写真スポットを用意しています。普段、絵にあまり触れたことのない方や、Kouさんを初めて知った方にも、ぜひぜひ、作品との記念撮影などワールドを気軽に楽しんでいただけたらと思います。
展覧会ディレクター Cataramo
開催概要
展覧会名
『Kou展 If you meet with...』
出展作家
イラストレーター Kou(@tamagosan1001)
会期
2021年2月27日(土)~2021年3月14日(日)
会場
バーチャルSNS「cluster」特設会場『Kou展 If you meet with』
clusterの使い方はコチラ
開場時間
毎日0:00~24:00
主催
「京都市芸バーチャル展」プロジェクト
▼会場リンク
京都市芸バーチャル展とは?
バーチャル展の可能性を切り拓くため、京都市立芸大の学生が有志で企画制作しているプロジェクトです。展覧会企画に始まり、作家への出展依頼や展示設計、バーチャル空間の制作、イベント企画などを行っています。
ほかの展覧会企画
▶『Unseen Sights』
▶『#共創展』
公式サイト
公式Twitter
©京都市芸バーチャル展2021
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