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2回不合格をして分かった臨床心理士試験のコツ3つ

この記事を読んでほしい人

臨床心理士資格試験を受ける人
公認心理師資格試験を受ける人
心理職になりたい大学生・大学院生

Profile

名前:武藤(33歳)
居住:京都
資格:公認心理師、臨床心理士
専門:未就学児への発達支援、発達障害児への発達支援、小中高生への特別支援教育、心理検査、乳幼児向けの玩具や絵本
仕事:主に幼稚園や認定こども園にて、キンダーカウンセラーとして発達支援をしています。子どもたちの成長発達を行動観察や発達検査などをしています。園の先生方へコンサル的にお話ししたり、保護者の方へ発達相談を行います。加えて、小中学生にも発達支援をしています。特別支援教育に携わる心理師です。
また、『京都コムニタス』で講師をしています。公認心理師の国家試験対策として心理検査全般や福祉心理学、障害者心理学などを担当しています。

大学院修了後

当時は、臨床心理士になるために大学院に在籍。
院修了後は、院生の頃から働いていた相談機関(幼稚園を運営する法人が新設した相談室)に、そのまま常勤職として採用していただきました。
しかし、できたての施設で、スタッフは実質私一人。
右も左もわからない状態で、院の先生方や先輩方に相談しながら何とか今に至ります。

働き過ぎた…

今考えると、院修了後、10月の心理士試験のために勉強時間をしっかりととるべきなのは当たり前なのに…。
でも、その頃の自分は、常勤職になれたことが嬉しかったり仕事が多くて忙しくて…といった感じで朝から晩まで働きづめ。
しかも大学の学生相談や小児科外来と仕事を掛け持ち。
試験勉強はもっぱら参考書の読み込み。
結局、十分に学習時間が確保できず、1回目の試験は不合格でした。

不合格からの不合格

不合格通知をもらってすぐは頭真っ白でフラフラ。
でも時間と共に少しずつ落ち着いて次に向けてまた対策を再開します。
この時に初めて気づいたことがありました。
「一緒に試験を受ける人がいない!!」
そうなんです。
同期のほとんどは1回の試験で合格していたので再受験は自分一人でした。
孤独な受験勉強の中で、過去問を必死に繰り返し解いて、少しずつ知識を増やし、「これなら受かるだろう!」と意気込んで再受験。
でも、結果は不合格でした。
2回目の不合格通知を見た時、自宅ポストの前で「どうしたらいいん…」。
思わずつぶやきました。

救世主現る

あまりの状況に、当時働いていた学生相談室のカウンセラーの先生にご縁をいただき助けてもらいました。
その救世主こそが『京都コムニタス』の吉山先生。
試験対策のプロです!
間違ったことは言いません!!
非常に熱心に、十分に時間をとっていただきながら、いろんなことを教えていただきました。
当然、結果は合格!!!
一次試験も二次試験もクリアし、やっと臨床心理士になれました(>_<)

試験のコツ1つめ

コツの1つめは「救世主に出会うこと」
うそです(>_<)
「インプットとアウトプットの繰り返しの中で学ぶこと」
試験対策をしていくと、まず知識をインプットすることから始める人が多いと思います。
で、そこから理解したことをアウトプットしていくのが理想です。
言葉で誰かに説明したり、ノートにまとめたり。
複数人の前で発表するためにまとめたりすることも効果抜群です。
試験対策をしているとインプットとアウトプットのどちらかに偏ってしまうことが良くあるように思います。
私は1年めはインプットしかしてませんでした。
2年めはアウトプットばかりしていました。
自分の脳にしっかりと定着していくように、自分に必要な分だけ、適宜、インプットとアウトプットを両方繰り返して進めることが大切だと思います。
ちなみに、現在の『京都コムニタス』の公認心理師試験対策講座は、インプットとアウトプットができるようになっています。

試験のコツ2つめ

「ひとりで勉強をしないこと」
今思い返してみると、院の先生方や先輩方も教えていただいていました。
何人かで勉強会をしたり、問題を出し合ったり、試験勉強の進捗の話しをしたり。
その当時は、そんなことをするように、いろいろな人から勧めてもらっていましたし、そういう機会を作れるようにお気遣いをいただいていたように思います。
私は院修了後ほとんど2年間一人で勉強していました。
反省することは、一人だと自分の試験対策の進捗に主観的な、独りよがりな判断をしてしまいがちです。
「これくらいなら大丈夫」
「ここまでできたから多分合格できるだろう」
特に、感受性が強かったり繊細な人だと、人付き合いを回避したいこともあるでしょう。
でも、この「勉強した気になってしまう」という落とし穴は非常に大きいです。
できれば、いや、必ず、誰かと一緒に勉強を進めてください。
同期の友達、それに抵抗があるなら『京都コムニタス』といった専門塾を活用するのも有効です。
意外と自分の気づかないことに、気づくことができるかもしれません。

試験のコツ3つめ

「出題傾向を正確に把握すること」
これは、割と自分でも気づいていたのですが、京都コムニタスでも教えていただきました。
もっと具体的に言ったら、
「どんな問題が出るのか」
「どのように解いていけばよいのか」
「臨床心理士として適正とされる考え方は何か」
といったことでしょうか。
公認心理師試験ではここが出題されるけど、臨床心理士試験では…。
精神保健福祉士試験ではここが出題されるけど、臨床心理士試験では…。
あと、どのような考え方、対応の仕方が試験では正解になるのかは、必ず把握するべきです。
これは過去問を解いて、把握していくことは多くの方がやっていることでしょう。
実は大切な方法はもう1つあります。
それは、臨床心理士という業界で中心的に活躍されていたり、臨床心理士の資格を作りこれまでの業績を積み上げておられたりする高名な先生方の書を読み解くことです。
表面的な知識だけでなく、考え方、姿勢、文化といったところを学ぶことができます。
いわば「郷に入っては郷に従え」といった具合です。
これは、試験対策だけでなく、臨床心理士として働いていく上でも十分に大切なことになります。

最後に

今回は初めての投稿だったので、少し長くなりました。
臨床心理士試験を受ける方だけでなく、公認心理師試験を受ける方にも参考にしていただければと思います。
今後は、公認心理師や臨床心理士として働く私の体験談や、おすすめの書籍などを紹介していきたいと思います。
読んでいただきたい対象となる方々は広く考えていますので、心理職になりたい方だけでなく、心理職として働いている方向けの内容を投稿していきたいとも思っています。
また、仕事柄、子育てをしておられるお母さまやお父さまに向けて、子どもたちの成長発達や子育てに関する情報を発信したり、おすすめの絵本を紹介したいとも思っています。
興味がある方はぜひ読んでみてください!!