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はるま

日々、刻一刻と気持ちが変わっていく。
まだ不安定なんだな、と思う一方で、春馬の笑顔を思い浮かべても涙が出ないこともあって、
お、もうそろそろ大丈夫かな、なんて思ったりもする。

とりあえずは、春馬は自殺じゃなくて事故だと思うことにした。
そう思うのは勝手だよね、真相がどうあれ、もう私には知る由はないんだから。

私は連ドラ好きだから、演技が上手い俳優はみんな大好き。
その中で、私にとって三浦春馬っていうのは、大好きな俳優さんの内のひとり。
小栗旬、綾野剛、松坂桃李、向井理、田中圭、小池徹平、瑛太、松山ケンイチ…
こういう同世代の俳優たちと同じく、「この人が出てたら絶対見る」っていう俳優のひとり。
俳優さんって本当にたくさんいるから誰が一番とか決められない。
その程度の、ファンって言っていいのか分からないくらいの私が春馬のことを大っぴらに語るなと思う人もいるかもしれないけど、きっと同じくらいのライトな春馬ファンって多いと思うから、そういう人もちゃんと哀しんでいい、泣いてもいいっていうことを言いたくてこの文章をしたためているところもある。

めちゃくちゃまじめでストイックな春馬が、最近やっていた役を調べてみた。
戦争を悩みもがきながら生きる青年、キリストの生まれ変わりだと勘違いされてそのまま過ごすことになる脱獄囚、どこか憎めない天才恋愛詐欺師、幕末の武士で事業家の五代友厚、禁断の恋に落ちるイリュージョニスト、ボンボンで超浪費家なポジティブ野郎、他にも未発表のものがあったのかもしれないけどたぶんこのあたり…
どのくらい同時進行なのかは知らないし、これが売れっ子役者の当たり前なのかもしれないけど、私には異常に見えるし、きっと春馬も限界だったよね。
それでも頑張って頑張って頑張ってたんだなぁと思うと、本当に胸が張り裂けそうに痛むよ。

それだけ張り詰めて頑張ってたら、「ちょっと休もうかな」「ちょっと寝ようかな」「ちょっと飲もうかな」くらいのノリで、「ちょっと死んじゃおうかな」くらいに思ったんじゃないかなって。ほんとに”うっかり”死んじゃったんじゃないかなーって、思って。
まさか本当に死んじゃうなんて夢にも思っていなくて、少しだけの休憩のつもりだったのに、まさかの本当に死んじゃって人間ってキリストみたいに生き返ることができないってこととかついつい忘れちゃってたんじゃないかなーって。

そうだといいな。
思い詰めて、お先真っ暗で、絶望の中ひとりクローゼットで死んでいったのではないといい。
役に入り込みすぎて、且つ酔っぱらってたりして、ちょっと首吊ってみよ~ってやってみたら死んじゃった、みたいな。
明るくて、お気楽で、ちょっとうっかりな春馬のままで死んでいったならいい。
胸をぎゅうぎゅうに締め付けられて、どす黒いものに食い潰されてしまったんじゃないといい。

反論があるならぜひとも生き返ってそんなんじゃないって真実を教えてほしい。
悔しいでしょ、言い返せなくて。だから死んじゃダメなんだよ、ばか。ばかはるま。

まだまだ実感はわかない、もう春馬がいないだなんて本当に信じられない。
いつも笑ってて、爽やかで、みんなから愛されてて、みんなを愛してて、分け隔てなく人を敬うことができて、演技も歌もダンスも本当に魅力的な、春馬。

どうか、春馬が愛した人たちが、いつか春馬のことを穏やかに思い出すことができますように。

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私の中の春馬は、真っ白のカラー。
清廉潔白で孤高で端麗で真っ直ぐな花。

今日は春馬が演じたヒロトを観ることにしよう。

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