見出し画像

目標とは自分との約束である

月刊「致知」の9月号を読んでいたら、こんな言葉に出会いました。

何よりも大切なことはあくまでも自己との約束を守り、一度やろうと決心したことは必ずやり通し、決して自己を欺かぬことである。これさえできるようになれば、もう人生は自分のものである

平澤興氏(京都大学元総長)の言葉;月刊「致知」9月号より 

9月号のテーマは「実行するは我にあり」でした。思うだけで実行しないと何も分からないし、成果もでません。やるもやらないも結局は自分で決めているのです。

平澤氏の言葉を反芻するうちに、ここで言っている約束とは目標のことなのではないか、と思い至りました。

目標を「約束」と捉えた場合、守らないとどうなるのか。
他人との約束であれば、信頼を失います。
自分との約束では、自分で自分への信頼を失うことになります。

逆に言えば、自分と約束して行動することで自分への信頼が芽生えます。つまり、自己効力感が生まれるわけです。自己効力感とは、大変だけどやってみよう、自分ならやれる、という心のことです。

しかし、ときに約束を守るのは簡単ではありません。しんどいこともあります。だから「自分を欺いて」しまいます。

他人への欺きは、ばれないようにやることもできるでしょう。
自分への欺きはどうでしょうか。

知らず知らずにばれないようにしているのかもしれません。
たとえば「もともとそんなに大切なことではなかった」などと言ったりします。

ここには、二つの問題があります。
ひとつは、安易な約束であるということです。安易なのにやらない。これを繰り返すのは、少々軽薄です。これでは、他人からも信頼されないでしょう。

もうひとつは、大切だと思って決心したのに、「大切ではなかったんだ」と後づけで評価しなおすことです。私たちは、自己矛盾も嫌いなのです。これを解消したくて、自分を欺いてしまいます。

そうやって、自分と向き合うチャンスを知らずに逃しているのかもしれない。これでは、人生は自分のものにならないと反省しました。

気がつくとマイペースになってしまっている自分がいます。
いまいちど、自分と何を約束したいのか考えたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?