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そもそも海洋ゴミとはなんなのか?

海洋ゴミは3つに大別される

  1. 漂着ゴミ:ビーチや岸に打ち上げられたゴミ

  2. 漂流ゴミ:海の中を漂っているゴミ

  3. 海底ゴミ:海底に沈んでいるゴミ

この3つらしい。

では、それぞれどんなゴミが多いのか?

漂着ゴミは自然のゴミが多い

漂着ゴミは容積・重量ともに自然のゴミが多いとある。自然のゴミってなんだ? ピンとこないがとにかくそうらしい。

個数で見ると9割以上が「人工物」。中でもやはりプラスチックが多く、プラスチックの主はボトルのキャップやふた、ロープ・ひも、マドラーなど。

ペットボトルじゃなくてキャップなんだな。

もちろん、数よりも容積・重量を見るべきなので、漂着ゴミで多いのは自然ゴミだ。これを忘れて「わー! ペットボトルー!」となってはいけない。

出典:環境省「平成30年度海洋ごみ調査の結果について」
出典:環境省「平成30年度海洋ごみ調査の結果について」

漂流ゴミは約7割が人工物

人工物の中でもプラスチックが圧倒的に多い。食品包装材やレジ袋が主だ。ここもまた、ペットボトルじゃないのが意外。

沖合に目を向けると、レジ袋と発泡スチロール。これはなんとなく想像できる。ほかは沈むだろう。

出典:環境省「平成30年度海洋ごみ調査の結果について」
出典:環境省「平成30年度海洋ごみ調査の結果について」

海底ゴミはプラスチック類の占める割合が高い

沿岸の海底にはプラスチック製シート、ペットボトル、レジ袋、漁業の網が沈んでいるらしい。湾によってはゴムばかりのところもある。地域性が高そうだ。

沖合の海底は自然物が圧倒的に多い。自然物ってほんとなんなんだ……。

あれ? 沈んだと思ってたレジ袋や発泡スチロール以外の漂流ゴミはどこへ行った?

出典:環境省「平成30年度海洋ごみ調査の結果について」
出典:環境省「平成30年度海洋ごみ調査の結果について」

つまり……?

漂流ゴミ以外は自然物の割合が高い。しかしどうしたものか、自然物の正体がわからない。わからないのだからキャリーオーバーするしかない。次に存在感を見せたプラスチックが繰り上げとなる。

2016年にダボス会議で示されたのは、毎年約800万トンのプラスチックが海に流出している事実。2050年にはプラスチックが魚の量を上回るとされる。

また、2014年までの50年の間でプラスチックの生産量は20倍以上に増えたというデータもある。それだけ人々が求めたのだ。

欲求や希望、夢。それらは時に残酷な結果のトリガーになるようだ。

「プラスチック使うな、作るな」は現実的ではない。

ではどうしたら?

続く。

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