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【カレーレポ】SPICY CURRY 魯珈~ろか~ 店主 齋藤絵里さんに訊いた「創作カレーのアイデア発想法」
「食べ物に限らず、摂取したもの全てがカレーのネタになる。」
先日、東京マサラ部室の皆で魯珈へ。
— 🍛コバタロカレー🍛 (@kbtr_curry) January 29, 2023
カレーをいただきながらえりさんに色々お話を聞けた。
「カレー作りとの向き合い方」や「限定カレーのアイデア発想法」など、興味深い話が満載。
魯珈はカレーもえりさんのおもてなしも最高。この日はお話まで聞けるという極上体験。
ありがとうございました! pic.twitter.com/PFfGqrs639
SPICY CURRY 魯珈~ろか~とは
![](https://assets.st-note.com/img/1675675122390-jBvKFarjmG.png)
2016年オープン。オープンするやいなや行列店となり、斬新かつ絶品な味わいに注目が集まる。「ミシュランガイド東京」にてビブグルマンなど様々な賞を獲得。「情熱大陸」を始めメディアへの出演多数。レトルト食品や冷凍食品も発売されるほど人気のカレー専門店。
https://twitter.com/spicycurryroka
https://www.instagram.com/spicycurryroka
要するにむちゃくちゃすごいカレー屋さんです。
魯珈をジャックしよう
魯珈は記帳制を採用している。
"台帳に名前を記入し、その後指定の時間にまたお店に戻ってくる"という、ディズニーのファストパス的なシステム。
記帳開始と同時に枠がすべて埋まってしまうこともしばしばで、いままで複数人で来店するのはハードルが高かった。
しかし、最近記帳のルールが緩和され、
”代表者が他の人の席もまとめて” ”好きな時間帯を選んで”
記帳できるようになった。
これは…!!
ひょっとして、東京マサラ部※の皆で同じ時間帯に記帳して席を全部埋めたら、他のお客さんに気を遣うことなく店主の絵里さんを独占してお話しできるのでは…?(傲慢)
※東京マサラ部とは
「日本にインドをつくる」をビジョンに活動しているインド料理コミュニティ。
カレー・スパイス料理好きが集まり、日々カレーの研究・実験・情報交換など活発に行われている。
詳しくはこちら
https://note.com/masala_bu/n/na04839b02c01
…ということで、東京マサラ部の皆で魯珈に行くべく予定を調整。
事前に東京マサラ部員7人で押しかけても大丈夫か絵里さんに確認したところ、「ぜひ来てください」と快く受け入れてくださった。
女神。本当にありがとうございます。
当日は東京マサラ部代表が早めに記帳に向かい、無事夜の部の最終回に記帳することができた。
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(この時間にご来店予定だった方すみません)
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本日のオーダー
今回はろかプレート(チキンカレー)ごはん大盛りと限定のせりニボをいただいた。
何度か来ているのでわかっていたけど、やっぱり美味い!!!
チキンカレーは、一口食べるとスパイスのフレッシュな香りがブワっと広がる。
限定のせり二ボは、煮干し出汁に旬のせりを入れシンプルなスパイスで仕上げた創作カレー。こちらもめちゃうま。
今回僕は厨房前のカウンター席に座れたので、カレーをいただきながら絵里さんに気になっていたことを色々訊くことができた。カレーに関するレビューはいろんな方が書かれているので、今回は絵里さんに色々お聞きした中から、「週替わり限定カレーのアイデア発想法」のことについて書いていきます。
店主絵里さんに訊く「限定カレーのアイデア発想法」
発想は食べ歩きから得る
絵里さんは、最近は好きなものとカレーを融合するのにはまっているそう。
食べ歩きが好きで、カレーだけでなく、様々なジャンルのお店を食べ歩き、その中で出会った美味しかったものからインスピレーションを得ているとのこと。
今回の限定カレーのせりニボなら、以前煮干ラーメン専門店で食べた"せり煮干しラーメン"から着想を得て、いつかカレーにしようと思っていたそう。
そしてせりが旬のこの時期に、ちょうどラーメン屋さんから煮干しをタイミングよくプレゼントでいただいたということで、今回の限定カレーを作るに至ったとのこと。
「美味しい料理って記憶に残るじゃないですか。記憶に残るくらい自分にインパクトを与えた料理はオマージュ対象になります。」
「例えば中華を食べに行って、麻婆豆腐を食べて美味しかったら、悔しい。けど美味しい。これを超えるカレーを作ってやる。超えたい精神。」
「美味しかったものは何でもカレーに出来ないか考えます。」
何でも吸収して自分のものにしていこうとする姿勢に感服。かっこいい。
開店直後は修行されていたお店「エリックサウス」のオーセンティックなカレーに影響を受けた"現地風"のものが多かったそうだが、今は好きなものをカレーで表現していく方向にシフトチェンジしたとのこと。
食べ物以外から着想を得ることもある
絵里さんはアニメ好きで、アニメからカレーの発想を得て、キャラクターをイメージしてカレーを作ったりすることもあるそうだ。
例えば、以前出していた「闇堕ちカレー」というカレーは、
東京リベンジャーズの”マイキー”というキャラクターの闇堕ちっぷりをみて思いついたカレーだそうだ。イカスミで闇に近い黒に特化した漆黒のカレーに仕上げ、サブタイトルには~黒の衝動~(東リベ読んでる人にはわかるネタ)と付けるなど、遊び心が盛り込まれたカレー。
「食べ物に限らず、摂取したもの全てがカレーのネタになる。」
限定カレー「せりニボ」ができるまで
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ベースは煮干し出汁。ラーメン屋でよく見るセメント色のスープとは見た目も味も全く違った。煮干し出汁といえばビターなイメージがあるが、この煮干し出汁は苦味がすっきりしていて甘味があった。
この出汁のとり方は、煮干しラーメン屋さんの厨房や工場を実際にみせてもらって覚えたそうだ。
えりさん曰く、「現場を見せていただくことで、ネットや独学だけでは手に入らないような情報が得られる」とのこと。
具材は茎の太さが特徴の仙台せり。煮込まないことでせりのフレッシュな風味としゃきっとした食感を活かしたそう。
スパイスは出汁の香りと両立するポイントを見極める。今回はスパイスの量は減らさず代わりに種類は絞り、煮干の苦味にあわせてフェヌグリークを入れたとのこと。
今回仰っていたことはこのカレーの美味しさのほんの一部に過ぎないことだと思うが、色んなことを考えて魯珈の限定カレーは作られているんだなと思った。プロの仕事だ…。
まとめ
「摂取したもの全てがカレーのネタになる」
絵里さんはカレーの可能性をストイックに追求し続けている素敵な方だった。ストイックでありながらも、自身が楽しみながらカレー屋をやっていることが伝わってきて、"天職"ってこういうことなんだろうなと思った。
カレーの美味しさもさることながら、女神のようなやさしい接客も最高。入店から退店までの時間・空間も込みで心地いい至高の体験ができます。今年は魯珈に通いやすくなったのでもっと通いたいと思います。
今回お邪魔して色々訊いても優しく応えてくださった絵里さんに感謝。大変勉強になりました。ありがとうございマサラ。
店舗情報
SPICY CURRY 魯珈(スパイシーカレー ろか)
03-3367-7111
JR中央・総武線各駅(停車)「大久保駅」南口より、徒歩1分
営業時間
[月・水・金]11:00~15:00
[火・木]11:00~14:00/17:00~20:00
※時季により変更あり
https://twitter.com/spicycurryroka
https://www.instagram.com/spicycurryroka/
リニューアルされたレトルトカレーもおすすめ。
魯珈のレトルトカレーのリニューアル版美味しい!
— 🍛コバタロカレー🍛 (@kbtr_curry) January 21, 2023
リニューアル前のものよりクローブが抑えられその分カルダモンが補われた印象。
尖ったバランスから調和のとれたバランスに変わった気がする。
そして全体的にスパイスの香りがフレッシュになっていた。レトルトの技術向上すごい。 pic.twitter.com/DAmJO6OJL1
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それではまた別の記事で。皆さまの魯珈ライフが充実することを願って…。フィルミレンゲ~。
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おまけ
今回食べたカレーの考察と分析メモ
※ここから先は絵里さんご本人から聞いたことではなく、コバタロがカレーを食べて個人的に感じたことの分析メモです。
魯珈プレート(チキンカレー)と限定せりニボについて感じたことを書きました。
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