かき氷の世界
高度経済成長期は、とか
バブルの頃は、とか
景気のいい話を
他人事のように聞きますが、
食べ物に関しては今ほど
グルメな時代はないんじゃ
ないでしょうか。
思い出すのは、昭和の夏。
夏の盛りの
かき氷
ただ氷の塊を削って
赤、黄、白の蜜をかけたもの。
シンプルな夏のデザートでした。
それが今では
天然氷にこだわってみたり
果汁100%の
蜜と呼べないような
色鮮やかなソースを
ふんだんに回し掛け
その他いろいろなトッピングを
あしらって、
写真映え(NHK風)を最優先に
して、恐ろしく食べにくそうな
絢爛豪華なかき氷がお目見えして
います。
テレビや雑誌で紹介されているような
有名店に是非一度行ってみたいものだ
と、数年前、コロナ以前ですが
わざわざ出掛けたことがあります。
何とかお店を探し当てたものの、
予想通りの長蛇の列。
炎天下、覚悟を決めて列に加わりました。
その名を高く轟かせているようで
キャリーバッグを転がして
遠方からお見えになったと
見受られる方もちらほら。
1時間前後は待ったと思います。
行列店は
待たされた分
期待感が倍増しますね。
その期待を大きく越えてくる
令和のかき氷。
脳天が急速に冷却され
天にも昇る心地でした。
去年も今年も
かき氷を食べそびれて
秋を迎えました。
今風のゴージャスなかき氷も
いいですが
純喫茶や甘味処にあるような
白玉宇治金時練乳掛けも
贅沢で良いですね。