今年最高の映画 ミセス・ハリス、パリへ行く
金曜日の昼下がり。
映画館はほぼ満席だった。
いや、8割強?
いつもこの劇場に来ると、後ろ3列を狙うのだが、既にかなり埋まっていた。
隣が空席のところはなかった。
この頃は視力も落ちているので
G列にした。
予告編の最中にG列は全て埋まった。
しかも全員女性。
昨今、列が全て埋まる映画など
ついぞ観たことはない。
これはまさに
口コミでじわじわくるタイプ?
わたしもこの方のこちらの記事に導かれました。
↓
天王寺ゆうだいさんの記事には、映画の舞台になった1950年代の時代背景にまで触れられていて、何も付け加えることはありません。
しかし、これで終わるのはあまりにも芸がないので、わたしなりに。
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当時は既製服はなく、限られた顧客を集めて催されるファッションショーを見てオーダーし、綿密な仮縫いを経て世界で一つだけの注文服が完成しました。
ディオールを着ることは、一部の上流階級の特権でした。
貧しい身なりのハリスおばさんは、ことごとくバカにされ門前払い。
そこへ現れたひとりの初老貴族との出会い。
実は経営難に喘いでいたクリスチャン・ディオールはハリスの現金払いに目がくらみ……と、物語は展開していきます。
そしてストーリーとは別に
この映画の見どころは、
当時のメゾンとオートクチュールドレスを忠実に再現しているところ。
女性の夢と憧れ
ゴージャスなドレスにうっとり。
珍しくパンフレットを購入しました。
上の写真はパンフレットを撮影したのでうまく再現できておりません。
悪しからず。
金曜日の午後
note界隈はあの人の訃報で
ざわついていました。
note界のエセマダムも、
この映画を鑑賞して、本来の2倍涙が溢れたのでした。