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この世界の片隅に

おはようございます。
今週は、火水働いて、木曜日も祝日ですね♪
リズム作るの難しいですが、ボチボチ頑張りましょう。


まだまだ続く、コロナの影響。
今、私たちが生きているコロナ禍。
「100年後には、後世にどう語られていくのだろう」
そんな疑問を抱くきっかけとなった映画に出会った。


「この世界の片隅に」


戦時下の日常を描くアニメ映画。
日本海軍の拠点となる広島県呉市。
相次ぐ米軍の空襲に人々は苦しめられてきた。

大切なものを失う戦争。
夢も希望もない戦争。
笑いや怒りなど、感情を失わせる戦争。
明日を生きる気力を失わせる戦争。

私たちは「戦争」と聞くと、
咄嗟にこういったイメージを抱く。

確かに、間違いではない。
いや、むしろ正しい。

だが、本当に戦時下の人間達は、
「恐怖」「絶望」「無情」「辛苦」「闇」「悲壮」
この感情しか持ち合わせていなかったか。

テレビ番組のドキュメンタリー。
社会の教科書の写真。
戦争映画。

これらは、戦争の悲惨な姿を取り上げている。
「絶対に戦争を繰り返してはならない」
この思いの元、現代を生きる私たちに必死に訴えかける。

私たちは胸を打たれ、
決して戦争は起こしてはいけないと心に刻む。
平和であることは当たり前では無いと実感する。

そんな負の側面を極端に描く作品や番組が多い中、
戦時下にありながらも、
日常の笑いや、家族の絆、恋愛、団欒の食事風景。

負の側面も、あるけれど、
(もちろん負の側面の方が多いけれど)
温かな日常も流れていたことも事実。

主人公すずと共に、その時代を生きているかのような、
そんな感覚に陥ってしまう不思議な映画。

変わらぬ日常を過ごしていると思ったら、
急に鳴る空襲のサイレン。
突然失う子の存在。
いきなり失くなる右手。

温かな日常を描きながらも、
急に訪れる悲しみと絶望。

このギャップに胸を打たれる。
泣かせる演出は無くても観る者を涙させる。

平和な時間を主人公すずと共有することで、
「きっと、すずは大丈夫。このまま何も失わずに戦争が終わる」

そう信じてしまう。


この映画は、まさに全国民が観るべき映画だ。
義務教育の教材にしても良い。
一人でも多くの人が鑑賞し、
一人でも多くの人が考え、
一人でも多くの人と話し合うべきだ。


結局、「戦争」とはなんだったのか。
もはや想像することしかできないが、
その輪郭をボヤっと示してくれる映画でもある。


そして、今、私たちはコロナ禍に生きている。
100年後はどのような映画が作られるだろうか。
どのように教科書に載って後世に伝えられるのだろう。

確かにコロナは怖い。
ただ、私たちは変わらぬ日常を過ごしているし、
笑いあえる仲間もいれば、普通に仕事もしている。
緊急事態宣言に慣れてしまってもいる。

緊急事態の中でも、日常を生きているのだ。
そこには、絶望や悲壮感、恐怖や不安もあるが、
それだけではない。

友人や家族の絆、未来への希望は、確かに存在する。


戦時下とコロナ禍を
単純比較など到底できないが、
緊急事態の最中の我々の気持ちを深く考えることで、
戦時中に生きる人々の気持ちを、少しでも理解できるかもしれない。


そんなことを考えた3連休でした。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。




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