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会話が止まって、話しかける言葉がないとき...このテクは使えます!【尾藤克之のオススメ】

聞き上手で乗り切れるのは「はじめまして」だけ! 人見知りの人も、初対面の会話はできるという人も、「出会ってから2度目の会話が難しい」と感じたことはありませんか。なかなか深い会話ができないあなたは『2度見知り』さんかもしれません。

2度目の会話が続きません(野口敏 著)サンクチュアリ出版

■話す言葉が見つからないのはなぜ?
仕事の場でも出会いの場でもプライベートでも、この本を読んで関係を深める力をつければ、2度目の会話だけでなく、初対面の会話も大きく変わっていくことでしょう。今回は、コミュニケーションをさらに潤滑させるテクニック本を紹介します。

あなたは、人にさりげなく話しかけられますか? 話しかけられにくい場合は「相手に苦手意識がある」ということ。逆に、話しかけられるというのは「相手に関心がある」ことの表れです。職場で極端に話しかける回数が少ない相手はいませんか? 部長、課長、上司ですか。これは暗に「あなたに興味がありません」「苦手です」を伝えていることと同じなのです。

「『だいぶ暖かくなってきましたね』。このようなやり取りに意味を感じない人も多いと思います。以前なら、『だいぶ暖かくなってきましたね』は相手に好意を伝えている言葉として考えられていました。返事に『そうですね』と返せば、『わたしもあなたに親しみを感じています』を伝えていることと同じ意味でした」(著者)

「このやり取りが、お互いに親しみの橋をかけていたのです。いつか顔見知り程度の人にも自然に『今日は風がきついですね』などと話しかけられるようになりましょう。人に親しみをもって言葉を交わすと、それはあなたの心にも、やさしくあたたかな気持ちを贈ることになるのです。あたたかな気持ちで言葉をかけてみましょう」(同)

■倒置法をご存じですか?
もう一つ、簡単で誰でも使えるテクをお教えしましょう。倒置法という表現法があります。単純なものとしては「早く行こうよ」を倒置法に変換すると、「行こうよ、早く」になります。あるいは、「今日はいい天気だね」は「いい天気だね。今日は」になります。

倒置法は、私たちが仕事で使うことができます。たとえば、仕事で話す相手がプロ野球チーム「ヤクルトスワローズ」のファンだったとしましょう。打ち合わせには雑談から入ることが多いですが、次のように話すのです。

【倒置法のケースA】
自分「よかったですね!」
相手「ん?......」
自分「スワローズが勝って!」
相手「あー、そうですね(笑)」

【倒置法のケースB】
自分「すごいですね!」
相手「ん?......」
自分「村上のホームラン凄かったですね!」
相手「あー、そうですね(笑)」

【倒置法のケースC】
自分「やりましたね!」
相手「ん?......」
自分「高津監督の采配にはしびれました!」
相手「あー、そうですね(笑)」

相手は「そうですね」としか答えようがありません。肯定的な言葉「そうですね」を引き出せるのですから、効果があると言っても間違いはないでしょう。もちろん、野球以外でも使えます。今日の天気について「よかったですね。晴れて」。先輩が見ているドラマについて「感動しました。昨日のドラマ」など。

過剰にやると、効果を失ってしまいますが、適量なら問題ないでしょう。くれぐれも「使用上の注意」をお忘れなく。1回の打ち合わせにつき1~2回が理想です。

■すぐに活用できるテクが満載
世の中には、会話を困らせるさまざまな人が存在しますが、本書にはわかりやすい対処方法が書かれています。親しくない人と会話をするときに、困ったことのある人は少なくないと思いますが、どのような言葉を選べばいいかが明瞭になるはずです。

また、どこから読んでも理解できる構成に仕上がっています。興味のあるコンテンツから読み始めても、状況別にマニュアル的に読み始めることもできます。豊富な事例とケーススタディは実践向きです。これであなたもコミュニケーションの達人になれる?

※本記事はJ-castニュースに掲載された記事をブログ用にアレンジしたものです。


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