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本気で隅々まで磨き上げること - CXO Night #6 前編

2019年8月9日にTECH PLAYで開催の「CXOのリアル - CXO Night #6」に参加させてもらいました。概要はイベントページをご覧ください。印象的だった部分をかいつまんでまとめております。後編はこちらです

delyがCXOを起用した理由

産業全体を俯瞰したとき、現状インターネット産業は世の中の1〜2%でしかなく、まだまだリアルの方が全般。メディア市場が今後は厳しくなるのではとdelyの堀江さん(@santamariaHORI)は考えている。

一般的なユーザーの一日24時間の内、ネットに触れる時間は平均1時間。残りの23時間に関わるためには、調達物流含むユーザーとのすべての接点、お客様のユーザー体験全域を考えねばならず、CDO(Chief Design Officer)のポジションでは解決しないと思った。

サービスの課題は、ソフトウェア上のことではなくなってきているのだ。

ひとりのCXOでサービスのすべてが変わる。だからすでに走っている会社に新しい役員を迎えるにあたり、自分よりも優れた人を迎えなければ、事業が大きくならないと考えた。いつでも誰にでも席を譲る覚悟(と男気)がなければ。その代わり採用基準を上げている。とりわけカルチャーフィットは重要である。明日飲みに行きたいと思える人物かどうか。権力で押さえつけるような組織形態は3年以内になくなっていくのでは、と。

事実、事業が成長し部署が多くなると分業化する。業務が細分化する中でクオリティコントロールが縦割りになってしまう中、それぞれの認識が違ってしまうことが多い。CXOを立てると一貫した考えをプロダクトに反映できるのがメリットだ。

delyは情報が可視化されている。つまり途中でジョインしやすい。そして事業のスピードが上がると制作物か増え、メンバーが職の奪い合いをしなくなる。部署やレイヤーで情報を占有することは事業にとってデメリットでしかない。

delyには企画職がいない。局所局所で最適なことをやってけば誰が発案してもいい。ものづくりや、ものを作る人へのリスペクトが高い会社なのだ。よくデザイナーが上流から関われない問題が起こるが、デザイナーが増えてきてものづくりの大切さが理解できたという。

堀江さんはご自身のことをどの分野でも「シロウト」だという。専門家じゃないから分野に特化した人と組む意義があり、同時にユーザー目線にもなれる、ということだろうか。実際、プロダクトをずっと触っているのは「シロウト」の堀江さんで、隅々まで磨き上げることの根源がここにあるのだ。

Well Livingという観点

クラシルは毎月動画3万本のレシピ動画をアップする。レシピ動画はDELISH KITCHEN等の競合がいる中、選んでもらえるかの時代に突入している。では、選んでもらえるとはどういうことか。コンテンツを「見られる」は次の3種類があるという。

1. 構造的PV(偶然たどり着く)
2. 受動的PV(プッシュ通知を送られたら見る)
3. 能動的PV(メディアを選んでアクセスする)

3が選ばれるということだ。メディアのブランド力とも言える。機能ではなく、思考停止して意思決定のハードルを下げた状態で選ばれるもの。

献立、材料の調達、調理方法、盛りつけ、栄養、アレルギー・・・料理には顕在化しない課題が多々ある。クラシルは外食を否定していない。外食をしたい日もある。

CXOと一流のデザイナー

クラシルは、ペルソナのゴールは日常の負を解決するよりも、一日三度三度の食事の度に幸福な時間を作り、人生の幸福度を上げることだと考えている。こういった定量化できない課題を解決できるのがデザイナーであり、CXOなのだ。

堀江さんが考える一流のデザイナーとは、物事を点で見ていないデザイナーのこと。LPを作るにしても、前後の行動の文脈や、ページが存在することによるエフェクトを線で考える思考、意思決定の幅と深さ。思考の幅が広くて深い人。話していてそれがわかること。

つまり、コミュニケーション能力の高い人。

後編へ続く

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