ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『リライト』はコンテンツSEOの曲だった
アジカンの名曲『リライト』が、完全にコンテンツSEOのことを歌っていたのでご報告いたします。
【歌詞全編解説】ASIAN KUNG-FU GENERATION 『リライト』
事業会社のマーケティング部の上司さんが、部下くんに対してこのように言ました。
「うちの商品はGoogleで検索してもぜんぜん出てこない。コンテンツを作って、検索結果に出てくるようにしてくれ。それでオンライン経由での売上を増やしてくれ」
そして、軋んだ想い(=売上・集客増のためのコンテンツ)を吐き出し(=生み出し)て、存在の証明(=検索結果へのランキング上位表示)を目指すに至りました。
コンテンツ制作の仕事がしたかった部下くんは、この提案に内心ワクワクしていました。しかし実際はたいした予算も人員も与えられず、そのわりに莫大な本数目標に、カツカツな納期。突貫工事のコンテンツを作るしかありませんでした。
「本当はちゃんとリソースを注いでいいコンテンツを作りたいけど、時間も予算ないしなあ……」
掴んだはずの僕の未来(=コンテンツ制作の仕事)は、尊厳(=低コストで売上UPさせて面子を保ちたい)と自由(=いいコンテンツを作りたい)で矛盾していました。
コンテンツSEOに取り組み始めて1年。徐々に無理を感じ始めた部下くん。自ら作った低品質なコンテンツを見返して、頭を抱える日々です。
ああ、歪んだ残像(=過去に作った低品質コンテンツ)を消し去りたい……
自分の限界(=自分の作れるコンテンツ)はこんなもんだったのか……
「そういえば、コンテンツSEOではフレッシュネス(=情報の最新性)が大事って聞いたぞ。でもフレッシュネスか……うーん、情報更新は面倒だなあ……。とりあえず、記事の公開日だけでも新しくしておくか。なんか最新っぽく見えるし……」
自意識過剰な部下くんは、とくに情報を更新してないにも関わらず、過去に公開したコンテンツをすべて最新日に変更しました。去年のコンテンツ公開カレンダーからは日付がなくなりました。
「……いやいやいや!! こんなんじゃダメだ!! こんな小手先の更新じゃ何の意味もない。もっと抜本的に、コンテンツの質を良くしなきゃ。……そうだ。いまこそアレをやるときだ。コンテンツの数だけはある。改善すべき内容だらけだ。さあ、取り組もう───」
読者の課題解決につながらないクソみてえなコンテンツは消せええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
低品質なコンテンツは書き直せええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「ちょっとの手間で検索1位獲得♪」みてぇなおとぎ話は打ち捨てろおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんか運良くランキング上位になったけどコアアプデでぶっ飛んだ栄光は忘れろおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リライトで検索ランキング上位復帰をめざせええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コンテンツをブラッシュアップしてアクセスを増やせええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
読者ニーズを考慮しない独りよがりなコンテンツを作ったのは僕だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それはいったん認めろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全身全霊かけた本気のコンテンツを作れよおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
*
「うう……せっかく作ったコンテンツだけど、さすがにこれはクソすぎるな……。リライトの余地もない……。もったいないけど削除しよう……」
芽生えてた感情(=もったいない精神)に目を瞑り、低品質コンテンツを切っていく部下くん。その顔には一筋の涙跡が残りました。
「というか改めて見返して、誰でも書けるようなコンテンツが多すぎるな……独自性のかけらもない。泣けてくる……」
所詮ただ凡庸なコンテンツの山を知って、ふたたび涙を流す部下くん。
「自分はここまで腐った心を持ってたのか……。正直あんまりおすすめできない商品を、あたかも最高かのようにレビューしたコンテンツを書いて……。こんな薄汚い嘘を……」
「こんなもん、ぜんぶこうしてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!」
嘘や虚構で塗り固められたクソみてえなコンテンツは消せええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
古いコンテンツは情報更新して光を当てなおせええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「メタタグにキーワードを入れまくろう♪」みてぇな00年代のSEOは破り捨てろおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラックハットなSEOでランキング上位になったけどスパムアプデでぶっ飛んだ過去は忘れろおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
真っ当なコンテンツで検索ランキング上位復帰をめざせええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
監修つけてデザイナー入れてリッチなコンテンツへ書き換えれええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
読者導線を考慮しないなんとなくのCTAを置いたのは僕だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それはいったん認めろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全身全霊かけた本気のコンテンツを作れよおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
*
リライト成功 アクセス爆増 売上UPの雄叫び
〜fin〜
おわりに
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『リライト』は、2004年にリリースされました。当時はまだ“SEO”という施策は一般に知られておらず、日本でコンテンツSEOに取り組んでいた人はごく少数だったかと思われます。(そもそもコンテンツSEOよりもハック的な手法が横行していましたし……)
つまりアジカンは、日本におけるコンテンツSEOの先駆け的存在なのです。
筆者からの主張は以上です。ご清聴ありがとうございました。
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