可児壮隆という選手に惚れていた

この選手は来年も活躍してくれるだろう。そして、来年買う予定のユニにも彼の番号を入れたい、と思っていたところが……

おい、ちょっと待て。

こらどういうこっちゃねん!


……と、デカい文字で叫びたくもなろうってものだ。

2020年と2021年には自主的に番号を入れてユニを買っているばかりか

懸賞で彼のサイン入りユニまで当てている始末。こちらはサイズ違いなので着用はできないが、キッチリ保管している。


彼も30歳になった。

彼のnoteやTwitterを見ていると、深慮のある人物だというのが何となく窺えてくる。

その深慮が、若い選手の多いチームには、重石のような効果を示してくれるものだと勝手に思い込んでいた。

動画に時々出てくるのを見ても、激情家というタイプではない。どちらかと言えば物静かなタイプに思える。

彼はその、物静かなところが逆に魅力なのかな、と思える。一緒に動画に出てくることの多かった上松瑛選手(現ブリオベッカ浦安)が陽性全開のやかましいキャラクター(ごめんなさい)なのとは好対照だ。

しかし、そんな静のキャラクターが、いざピッチに立って試合に臨むと、熱い芯を持ってガンガン燃え盛るような選手になるのだから、本当に不思議なものだ。

可児選手にはいろいろ夢を見せていただいた。

2018年は、監督の途中交替があったにしろ、特に充実したシーズンだったと思う。あの年のチームは、今も好きだ。

その中に於いて、可児選手はひときわ輝きを放っていた。初年度から中心選手に君臨し、チームの要になっていた。
もちろんこの時、チームにはフェルナンジーニョという大エースがいたし、得点王となるレオナルドが君臨していたシーズンでもあった。
けれども、可児選手は可児選手なりの存在感を醸し出し、チームにとってなくてはならない選手となった。

2018年 34試合 3得点
2019年 31試合 5得点
2020年 31試合 3得点
2021年 25試合 2得点(11/28讃岐戦まで)

鳥取での彼の成績(明治安田生命J3リーグと天皇杯本戦のみ。エリートリーグや天皇杯予選、PSMなどは除く)である。プラス、12/5の八戸戦で重ねるであろう数字が加わる予定だ。

この数字には表れない選手としての経験や価値、というものが、鳥取在籍中の彼には次第に備わっていったと思う。特に、キャプテンを任されてからというもの、彼には人としての重みがついてきたと思う。

そんな可児選手に、昇格を経験させてあげられなかったのはつくづく残念に思えてならない。一度は彼にあの喜びを味わってほしかったし、私たちも彼らと共に味わいたかった。


可児選手のみならず、ガイナーレ鳥取には他にも好きな選手がいる。でも、今のSquadでなら、やはりクールでエレガントな可児選手が最も好きだ。

ただ、来季から彼はいなくなる。

それもまた受け入れなければならない事実だし、彼に代わって加入する選手たちが、彼の存在を上書きするほど大活躍できたら、これほど喜ばしいことはないと思っている。

この先、彼がどうするのかは、彼本人がサッカーを続けるかどうかも含めてハッキリしていない。

ただ、どんな道を選ぶとしても、彼の決めた道である以上は、見守ってあげたい。


ガイナーレ鳥取に4シーズン在籍した可児壮隆は彼しかいない


それが全てなのだ。

もちろん、在籍4シーズンの間は必ずしも平坦な道ばかりではなかったろうし、思うに任せないこともあったかもしれない。
だが、いつも可児選手は可児選手らしくあって、私たちに希望や勇気をくださった。私も、そうやってクール且つエレガントにプレーする可児選手に声援を送っていた。

スタジアムに7番を背負って行くのが、とても楽しかった。歴代のガイナーレたちの中でも、久しぶりに心底ワクワクできる選手だった。

可児選手にはたくさんお礼を言いたいが、とりあえずそれは八戸戦の後にしたいと思う。最後まで、可児選手らしいプレーを見られるなら、私はそれだけで十分に満足だ。

取り急ぎの乱筆乱文で申し訳ないが、可児壮隆選手とガイナーレ鳥取との契約満了を受けて、一文書かずにはいられなかった。だから、こんなヘボ文章でもとりあえず書いてみた。

12/5の八戸戦が終わった後、私はどんな心境で日々を迎えているのだろう?全く見当がつかない。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。