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「人生に影響を与えた7冊の本」を振り返って見えてきたもの

「これまでの人生の選択や価値観に影響を与えた一冊」を紹介するブックカバーチャレンジを終えての振り返り。

自分なりのコンセプトを据えてチャレンジし、徒然なるままに時間を見つけて書きなぐってきましたが、懲りずに拙文にお付き合いいただいた皆さんありがとうございました。

改めて選んだ7冊をご紹介するとこんな感じでした

①『小山薫堂 幸せの仕事術』(小山薫堂)
…仕事の仕方やスタンスと仕事観のロールモデル

②『夜回り先生』(水谷修)
…教員としての仕事ではなく教育者としての生き方への目覚め

③『3月のライオン』(羽海野チカ)
…プロフェッショナルという生き方、学生時代の投影と自己肯定

④『五体不満足』(乙武洋匡)
…境遇の受入と励まし、多様性の認識

⑤『「原因」と「結果」の法則 ベーシック版』(ジェームズ・アレン)
…人生観と哲学、内面領域への関心

⑥『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)
…キャリアの指針、経験の価値づけ

⑦『ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代組織の出現』(フレデリック・ラルー)
…意識の発達と社会の進化への目覚め

皆さんは気になった本、ありましたでしょうか?

一冊でも興味を持ってもらえたら嬉しいです。


やってみての気づきと今後のアクション

選んだ本とそこに込めた意味を俯瞰すると、子供の頃、学生時代、社会人になってからと、それぞれの時代の自分が大事にしていたことや意識していたことの原点となったような本が並んだなという印象でしっくりきます。
あと、大変かなと思いましたが、意外と書いてみたらできるものです。

この本から直接学んだというよりは、7冊に込めたテーマから行動と学びの指向性が生まれ、個々ではなくこれらが繋がっていくことで働き方や生き方になった感じ。

「自分といえば…」といえるような大事にしている価値観を再認識できたのはもちろん、当時の自身に思いを馳せながら言語化したことで、投影していた内面の部分、自己概念の礎となっている経験の繋がりを見つめ直せ、自主的なキャリア開発にもなったように思います。達成感もありました、三日坊主にならずによく頑張ったな自分。

あと、自身がやってみてそれなりの手ごたえも感じたので、この形式(7冊紹介する等)にこだわらず、工夫すれば老若男女問わずできるキャリア系ワークに使えそうです。

本を選ぶということに自己の価値観や生き方が投影されるし、選んだ本が同じでも十人十色の物語がある。それをメタ認知することで自己概念の認識にもつながるでしょうし、3冊くらいに絞って即興でストーリーテリングとかやっても面白そう。キャリア教育なら中高生を対象にこれの漫画版でもいいでしょうね。

社会教育施設、図書館なら「本で語るストーリーテリング」的な企画もありではないかな。ただ語るだけでなく、テーマに関する本×ストーリーテリングって話者自身もリフレクションすると気づきが大きいです。


おまけ的な雑感

さて。最後にこのコロナのなかで山本が最近考えていることを綴って終わりとします。お暇な方だけお読み下さい。

打合せでお話していた話なのですが、コロナによってVUCAな時代がリアルとなったいま、個人的に重要になってくる力と考えているのが「言葉にできる力」だと考えています。

多くの方はこれまで周りの環境に流されたり、日々のルーティンに忙殺されていたと思います。

難しいこと考えなくても済み、ある意味定型化された毎日。

自分が何に心を惹かれ、何に感動するかが曖昧のままでも、やるべきことは明確で揺るぎなかったから過ごせた。どこか違和感を感じながらも自分を誤魔化せたりできた。

しかし、コロナによってそれが急遽止まり、崩壊してしまった。

自分の力で進んでいたつもりが、止まったことで実は周囲に運ばれていたことに気づいた揺るぎないと思っていたものの脆弱性が明るみになった

働く意義、目的目標がよく分からなくなってしまい、そこで振り返ってみたものの自分が何をしたいのか、どのように生きたいのかうまく言葉にできない。

やりたいことは何?と問われても、言葉に出来ない。

なぜこんなにもやもや・悶々とした気持ちになるのかも分からない。stayhomeで人と会う時間と機会が減り、強制的に内面と向き合う時間が増えたことも助長していますよね。

オンラインでの無料相談企画で色んな方のお話を聴いていて感じましたが、きっといま言葉できないことで悩んでいる大人はたくさんいるのではないでしょうか。

例えるなら、湧き上がる感情や感覚に適切に言葉を纏わせられないような感じです。

言葉にできることは自分や仲間の希望を生み、武器になります

言葉にすることで自分がやりたいことの意味づけや価値づけができるし、自信になる。言葉にできるから人を巻き込めるし、他者を鼓舞することもできる。言葉からエネルギーが生まれる。

学校教育においても自己の内面の言語化は重要であり、問いの設定や振り返りの質にも繋がるので重要なスキルですが、子どもたちだけでなく大人もwithコロナ・Afterコロナにおいてはこの「言葉にできる力」が大切になりそうだなと思う今日この頃。

何が言いたいのかというと、皆さんちゃんと振り返って内面の言葉と向き合おうって話でした。

小手先よりも本質。外に向けた言葉が巧みでも、自己の内面にあるものを拾い集めて表現出来ているとは限らない。

他者を意識した言葉しか使わないと、自分の内面に疎くなります。時々は自問自答を繰り返し、深く深く内面に潜ってみてください。立ち止まることは悪いことではありません。

書くことがしんどい人もいると思いますが、ブックカバーチャレンジ然りやってみると得られるものが多いです。皆さんもぜひマイペースにトライしてみて下さい。

数多あるnoteのなか、お読みいただきありがとうございました。いただいたご支援を糧に、皆さんの生き方や働き方を見直すヒントになるような記事を書いていきたいと思います。