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私たちの行っているプロジェクト

みなさんこんにちは!
国際協力NGOのCBBでインターンをしている大分大学の神野です!


今日は、今私たちが行っている住み込みプロジェクトに関して書いてみようと思います。


そもそも住み込みプロジェクトとは何なのか。


私の活動しているカンボジアでは、教育に関する課題が多く残っています。

2017年のデータですが、カンボジアの就学率を見てみると

初等教育就学率 95. 6%

中等教育就学率 46. 1%

高等教育就学率 13. 1%

という結果になっています。(出典:Global Human Capital Report)


意外かもしれませんが、カンボジアにもしっかりと義務教育というものがあり、中学が終わるまでは無料で学校に通うことが出来ます。

それにも関わらず中学生の2人に1人が学校に通えていません。

その原因はもちろん様々あります。

エクストラクラス代が払えないから。(授業が終わった後にある補講のようなもので有料。これを受けないと授業に付いていけないモノ。)

親の手伝いをしないといけないから。

お金を稼ぎに工場へ働きに行くから。

学校が遠すぎて毎日通うのが大変だから。

その他にも様々な原因があると思いますが、一つ言えることは、退学した子ども達が全員、自分の意志で辞めた訳ではないということです。

本人が、勉強をしたいと望んでも勉強を続けることが難しい。

そんな環境が、ここにあります。

現在、私が一緒に生活をしている、住み込みスタッフ達の学校を辞めた理由も

文字の読み書きが出来ず、授業についていけなくなった。

親の仕事を手伝うため。

エクストラクラスを払うお金がなく、授業についていけなくなった。

などと言った理由で、学校を退学しています。

このような、学校に行きたくても、辞めざるを得なかった子ども達の支援をしよう。と言うことで、住み込みプロジェクトというものを始める事になりました。


何をしているのか。

住み込みスタッフは、私たちと同じ敷地内で共同生活をしています。

一緒に買い物をしたり。

一緒に料理をしたり。

一緒にご飯を食べたり。

勉強を教えたり。

などを行っています。

自宅から通うのではなく、一緒に住み込んで勉強の場を提供することで、勉強することが今の仕事という事を意識することが出来ます。

さらに、私たち日本人と一緒に生活を送ることで、海外の人と一緒に生活を送ることが出来ます。

日本人と一緒に生活することで日本語の力も伸ばすこともできるのではないかと思います。

今後は、それぞれ中学校に進学しながらここに住んで生活を一緒にしていく予定です。


目指すもの

私たちは、何を目指しているのか。

それは、貧困の脱却です。

カンボジア。と言う国は学歴がモノをいう国です。

高校を卒業していないと、基本的には工場で働きに行くことになります。

工場で働くことがダメ。と言うことではありませんが高い収入を見込むことは出来ません。

その場しのぎのお金は稼ぐことが出来ても、お金を貯める。と言うことはかなり難しいです。

それに対し、高校、大学を出て働く事になると、職業を選択することのできる幅が広がります。

その分、高い収入の職に就ける可能性も出てきます。


そのため、住み込みスタッフには、まず復学してもらい、高校進学、さらには大学の進学まで支援したい。という気持ちです。

また、私たちは今現在、住み込みスタッフ達に日本語も教えています。

カンボジアという国は、観光業が非常に盛んなため、語学ができればその分収入が上がります。

つまり、日本語を話すことは、これからの収入に直結する形になります。


お金がないから学校を辞めて工場で働く。

その選択肢しか持っていない子ども達を助けることができる、このプロジェクト。

実際にやっているだけでは、自分も一緒に生活することが楽しいため、支援。という事を意識はしていませんでしたが、やっていることは誇れることなのではないか。と思います。


しかし、残念ながら現在私のインターンしているNGOでは経費が足りず、このままでは続けることが難しい状況です。

そこで、9月からクラウドファンディングでお金を募ることになりました。

実際にお金を出すことは難しいかもしれません。

しかし、こんな活動を行っている団体がある。と言うことを少しでも多くの人に届けられるように、可能であれば広めていただけると嬉しく思います。



学校に通いたくても通えない子ども達。

そんな子ども達へのサポートをよろしくお願いします。













サポートしてくれたら喜びます。