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本当に悪いのは

ある著名人が飲酒運転をして、逮捕されました。
彼は元芸能人で、以前に飲酒の上でのわいせつ行為により、所属グループを脱退して芸能界からの引退を余儀なくされています。
「またか」
反省していない、という意見があります。
飲酒で問題というか犯罪をしたのは確かで、それも二回目です。
この行為は間違いなく、悪い。

だがしかし。
お酒に溺れた、だらしのない人間の為せる技だ、と片付けてよいのでしょうか?
まともになって欲しい。
立ち直って欲しい。
病気から回復して欲しい。
そんな事は当の本人が、何度も考えたはずです。
そして、自己嫌悪と諦めと開き直りと、あらゆる葛藤で引き裂かれながらのたうち回っている。
彼の中で、そんな事が起きているとは考えられないでしょうか?

彼はアルコールに依存しているといって間違いありません。

アルコールを摂取しても、依存しない人間はいます。
また、依存症になっても立ち直るケースもあります。
依存症はアルコールだけではありません。
スマホやゲームや特定の人物に対しても、存在します。
それらの人は、スマホ依存症やゲーム依存症やストーカーと呼ばれます。
しかし、ほとんどの人は、スマホやゲーム依存が深刻になることもストーカー行為を働く事もありません。
これらを総合してみて、彼は「甘い」という意見があります。

アルコールは、身体的にも精神的にも依存を生じることが科学的にわかっている薬物です。
それなのに合法です。
コンビニなどで手軽に入手出来てしまいます。
そして、その危険性について言及されることが、あまりにも少ないです。
そろそろ社会全体で、この薬物について、真剣に考えるべき時期が来ているのではないでしょうか。
彼の行為を擁護するわけではありませんが、ただ「甘い」とか「残念だ」というのは、正確ではないはずです。

わたしはお酒を飲みません。
そして、飲まないようにしている人を、応援しています。

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