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くだらなイイ話 苦し紛れの授乳

「赤ちゃんを泣き止ませることができる方法」

そんなものがあれば、どんなに良いことか!!


娘は母親が寝かせてあげなければ、絶対に眠らない子でした。
寝室に連れて行って部屋が暗くなった瞬間に、何故かパッチリと目を見開き、爛々とさせます。
「こりゃあ、寝ないわ」

ぐずり始めたときも、なかなか泣き止みません。
抱っこして、揺らして、歌を歌って、トントンして、オモチャを見せて。
それでもダメな時はダメです。
振り出しに戻って、下ろして、抱っこして…、の無限ループに。

母親には究極のの必殺技がありました。
授乳です。
ごじょごじょ言っていても、最後には授乳をされたまま、眠ってしまいます。
さんざん泣いていてもピタッと泣きやむ。
そんな神技、いや、父親から見たらもはや悪魔的な技でした。

そんなある日。
今日も父親がなだめても、なかなか泣き止まず。
「ひょっとして、父親でも授乳してみたら泣き止むのでは?」
人間は、あまりにも切羽詰まって余裕が無くなると知恵の鏡が曇ると言いますが、あれは本当ですね。

授乳してみました。
無駄でした。



娘に物心がついてから、その話をしてみたことがあります。
そしてなぜ飲まなかったのか聞いてみました。
するとこんな答えが返って来ました。

「だって、苦かったんだもん」


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バカの考え休むに似たり

言わぬが仏、知らぬが花


まさか本当に飲んで、苦かったわけでは無いはずです。
やるんじゃ無かった。
言うんじゃ無かった。


後悔先に立たず


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