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№5258:健康オタクは「情報(知識)」を「頭」で食べている

本記事は毎週月曜日に配信している有料メルマガ「思考変容のスイッチ」の一部を加筆修正したものです(原形をとどめていない場合あり)。
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こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。

さて、少し前のことですが、日経メディカル Onlineは「ランダム化比較試験(RCT)の新たなメタアナリシスから、オメガ3系多価不飽和脂肪酸の投与は投与量依存的に心房細動のリスクを高める可能性が示唆された」と報じました。

簡潔にいうと「オメガ3脂肪酸で心房細動リスクが上昇する」ということです。
※もちろん一定量を超えた摂取により。

この報告はCirculation誌ウェブサイトで2021年12月21日号に掲載されたものです。

細かな実験結果を論じることが主旨ではないので、専門的見地を知りたい方はこちらのサイトをご覧ください

ちなみに心房細動は不整脈の一種で、心房内を流れる電気信号の乱れにより心房が不規則に収縮している状態を指します。

ただちに命の危険をもたらすことはありませんが、放置しておくと心不全や脳卒中などを引き起こす可能性があります。

2009年の東京マラソンで松村邦洋さんが意識を失ったのも心房細動です。

今回の報告は「メタアナリシス」に基づいたものです。

昨日も記しましたが「メタアナリシス」の信頼度は最高レベルです。

インチキ1

で、この「オメガ3」ですが。

これまで「健康オタク」が過剰に重視してきた栄養素です。

「オメガ3は身体にいい」と徹底的に言ってきました。

代表的なものが「えごま油」と「アマニ油」です。

それをいかにも「自分たちは正しいことを言っている」という立場から過剰に煽り立ててきました。

で、あれ食え、これ食うなと。

もっともそういう人たちは言葉巧みなので「自分たちはバランスが大事だと言ってきた」と主張するはずです。

が、ポイントはそこではありません。

「自らの主張がどのような印象を相手に与えているか」が重要なのです。

「一日一食」なんていうのもそうです。

部分的に見れば「身体にいいこと」があるのかもしれませんが、人生全体で見れば食事を楽しむ回数も減るし、友人も減ります。

こういう思想の人たちは「極端なことをすれば何か1つを得る一方で失うものがたくさんある」ということがわかっていないのです。

食事というのは「豊かに生きるため」に「美味しい料理」を楽しく「口」で食べるものです。

一方で「健康オタク」は「健康」のために「情報(知識)」を「頭」で食べています。

情報というのは本来「正しいことの判断」に使われるべきです。

それが「偏り」を助長しているのは本当に嘆かわしいことだと思います。

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