№5616:トレーナーから「指導現場」を奪うな!
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、私は何事においても「後進世代にとってより良い世の中をつくること」が現世を生きる人の責任だと思っています。
ヒステリックにそう考えているわけではまったくないですが、身の丈においてできることはしたいと思っています。
例えば、自分の子どもたちにはより良い世の中で生きて欲しいと考えます。
私のまわりにいる私より若い方々に対してもそう思います。
が、私が身を置く(所謂)フィットネス業界はそうなっていません。
ちなみに「所謂」とつけているのは、そう言った方が対象がわかりやすいからであって、自分たちがフィットネス業界にいるとは思っていません。
一緒にされたくないと思っているわけでもありませんが、私たちのやりたいことと、旧来のフィットネス業界企業がやりたいことは違います。
だから違う業界と思っているということです。
話を戻します。
フィットネス業界においてやらなければならないことは「トレーナーやインストラクターから指導現場を奪わないこと」だと私は思っています。
誰もが運動指導等を通して人々の「より良いからだづくり」を実現するためにトレーナーやインストラクターという仕事を選んだはずです。
しかし、それができるのはせいぜい入社から数年のみ。
そこからは「マネジメントを覚える必要がある」という、もっともらしい理由で「指導時間」はどんどん削られていきます。
ここが間違っているのです。
念のため言っておくと「マネジメント力を鍛える必要がある」ということまでは合っています。
現場指導しかできない中高年はビジネスマンとして悲惨なので。
必要なのは「指導時間を減らすことなく、ビジネスマンとしても仕上げる」ということです。
私が創業時から言い続けている「現場感覚に基づく経営者脳を有したビジネスリーダー」という状態です。
※FBL大学はそういう理念で運営しています。
が、やっていることは「ひたすら指導時間を減らすこと」です。
※「人と減らす」ともほぼ同義。
で、現場がどうなっているかといえば「アルバイトスタッフが棒立ち」か「無人化」です。
では社員的な人が何をやっているかといえば事務所でパソコンと叩いたり、提出用の書類をつくっていたり。
そもそもこんな作業はマネジメントではありません。
単なる事務作業です。
こんなことをやっていてもビジネスマンとして成長することはありません。
スモールジムのトレーナーを見て欲しいです。
営業時間中はすべて「メンバーへの成果の提供」に集中しています。
かつ、社長として会社を経営しています。
そして「ハチドリ精神」で全国のスモールジムオーナーと連携して価値の共創をしています。
メンバー、トレーナー、会社、まわりの仲間たちといったステークホルダーのすべてが充実しています。
対して、フィットネス業界企業の現状はどうか。
売上、利益、会員数、入会・・・。
結果、充実しているのは会社とごくごく一部の常連のお客さんだけです。
会社だって低利益に泣いているので充実しているとはいえません。
これのどこが「より良い世の中のため」なのか。
その前に「誰のため」になっているのか。
自分たちのビジネスを根本から考え直した方がいいと思います。
▼FBL大学のホームページはこちら
▼無料メルマガ「継続するコミュニティビジネスの考え方」のご登録はこちら
▼有料メルマガ「思考変容のスイッチ」のご登録はこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?