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№5599:現場に確認すべき2つのポイント ~予算達成には意味がない!~

こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。

さて、新年も10日が経過し、多くのクラブやジムは「予算達成」に必死なことと思います。

が、私は「予算には意味がない」と一貫して言っています。

そもそも「1月の予算」というのは「昨年9月の中旬~下旬」に考案したものです。

こんな予算に意味があるわけがありません。

「当らない天気予報」に奔走しているようなものです。

さらに言えば「昨年9月の中旬~下旬」に考案した予算は「昨年3月の中旬~下旬」に作成した「第一次予算」に基づいて修正が加えられたものです。

それも(例えば)予算が10だとして現状が6ならば、手段を選ばずに何をしてでも10を達成させようとするし、現状が9なら「10ではなく12を目指せ」と言われます。

こうなったら何が基準なのかさっぱりわかりません。

ちなみに上方修正は悪いことではありませんが、たいていの場合、そこに根拠はありません。

「他部門が不調だから、好調なお店でカバーしてくれ」というあり得ない理由であることが大半です。

そんなことできるわけがないんですよ。

こういったやり方の最大の問題点は「手段を間違う」ということです。

例えば、現状が6のクラブに手段を選ばずに10を達成させようとしたら何をするか。

経費を削減するに決まっています。

この時、クラブの問題点がサービス低下にともなう会員数の減少だったとします。

ここで経費削減をしたら、原因はますます悪化します。

それでも利益予算を達成したとします。

数字しか見ていないほぼ全社の経営陣はそれを評価します。

こういうことを繰り返しているのです。

大事なポイントは「そのクラブが出すべき利益はビジネスモデルによっておおおむね決まっている」ということです。

「年間売上はだいたいこれだけ」「年間利益はだいたいこれだけ」ということは出店した時点でわかっています。

ならばそれを目指せばいいだけのことです。

時間を掛けて「予算」などつくる意味は1%もありません。

とはいえ「目標」は必要です。

なので「年間の目標(上記概念)」に対して「今月の目標」があればいい。

その「今月の目標」は「過去に作成したもの」とか「本社に指示されたもの」ではありません。

目指すは常に「最大成果」です。

が、「予算達成」という誤った鍛えられ方をした多くの会社員は「最大成果」という考え方ができません。

わかりやすく言えば、10行けるのに予算が6だったら6を目指します。

で、「最大成果を達成するための施策」ではなく「怒られないための最低限の取り組み」をしようとします。

チェックリスト的発想で「言われたことはやっています」というやつです。

こんなことでは結果は出ません。

最大成果を目指しているのか?

実行手段は最大成果と因果になっているのか?

現場に確認すべきポイントは「予算」ではなく「この2点」です。

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